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さて、今回の記事は閻浮提(えんぶだい)について書きます。
この閻浮提は仏教で使う言葉です。
広辞苑にはこのように出ております
【閻浮提】 えんぶだい
(梵語Jambu-dvipa)
仏教の世界説で、須弥山(しゅみせん)の南方にあるとされる島(洲)。
人間の住む世界。
四洲の一で、閻浮樹の茂る島を意味する。
諸仏に会い仏法を聞くことができるのはこの洲のみとされる。
もとインドのイメージによって構想されたが、
後に人間世界全体を意味し、
また現世の称となった。
南贍部洲。 贍部洲(せんぶしゅう)。
閻浮提洲。南閻浮提(なんえんぶだい)。
こう書いてありました。
中村元著の「佛教語大辞典」にもこの閻浮提のことが出ております。
また、閻浮樹のことも出ております。
こちらも引用させて頂きますと
【閻浮提】 えんぶだい
① 須弥山の南方にある大陸。 四大洲の一つ。
須弥山を中心に人間世界を東西南北の四洲に分かち、
閻浮提は南洲であり、インドなどは閻浮提に属すとされる。
十六の大国・五百の中国・十万の小国がある。
ここで住民が受ける楽しみは東と北との二洲には劣るが、
諸仏が現れるのはこの南の洲だけであるという。
北に広く、南に狭い地形で、縦横七千ヨージヤナあるといわれ、
もとはインドの地をさしていったものだが、
後にはこの人間世界をいうようになった。
(略)
【閻浮樹】 えんぶじゅ
(略)
蒲桃(ふともも、ほとう)。
テンニン科の熱帯性小喬木。
インドには非常に多い。
喬木で四・五月ごろ花が咲き、深紫色の果実を結ぶ。
学名 Engenia jambos である。
こう書いてありました。
この閻浮提には、雪山(ヒマラヤ)があり、
その頂上には阿耨達池(あのくたつち)という池があるのです。
この四方を聖獣が護っており、
その口からガンジス川をはじめとする四大河が
流れ出していることになっております。