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さて、今回の記事は如来について書きます。
如来の「如」は、真理という意味なのです。
すなわち、如来は真理に到達した人という意味であり、
また真理に到達して、その真理を教えて人々を救うために、
真理の世界から来た人という意味でもあるのです。
この如来は真理を完全に悟って、完全な人格を備えておられるのです。
如来は完全に修行を終了しているのであり、
このあたりは修行中の菩薩と異なるところなのです。
ところでお釈迦様のように完全に悟られた方を「ブッダ」といいますよね。
これはサンスクリット語で「悟ったもの」という意味なのです。
これを漢字にしたのが「仏陀」ですね。
略して「仏」。
この仏陀なのですが、大乗仏教の時代になりますと、
お釈迦様以外にも仏陀となられた方がいたのではないか?
と考えられるようになったのです。
そこでは、お釈迦様が現れる前に六人の如来がいたと考えられたのです。
この六人の如来にお釈迦さまを加えて
過去七仏(かこしちぶつ)というのです。
ちなみにこの過去七仏は、
毘婆尸仏・尸棄仏・毘舎浮仏・
拘留孫仏・拘那含牟尼仏・迦葉仏・釈迦牟尼仏です。
この中の釈迦牟尼がいわゆるお釈迦様なのです。
前の三仏を過去荘厳劫(かこしょうごんごう)の三仏といい、
あとの四仏を現在賢劫(げんざいけんごう)の四仏といいます。