俺の中学のときの担任の先生は三年前に亡くなりました。まだ30代半ばでした。俺はその先生がとても
好きでした。たとえ厳しくとも本当のことを言ってくれる数少ない大人の一人だったからです。
最後にあったのは亡くなるちょうど一年くらい前でした。
隣の街までご飯食べにいったのが、先生の笑顔を見た最後でした。
最近なぜか先生のことを思い出します。そしていったい俺の中に何を遺していったのかを考えます。
俺の昔からの夢は、「海外で生活すること」でした。そしてロンドンで生活し、夢が叶ったいま、何を思
うかといえば夢が叶った後も人生は続いていくのだ、というとてもシンプルな至極当たり前の事実です。
ロンドンに来たからといって、突然英語がしゃべれるようになるわけでも、まして違う人生が始まるわけ
ではないのですね。どこまでいっても死ぬまで俺は俺なんですね。
人生というのは本質的に不公平なものだと俺は思っています。いくら上を見てもきりがないし、いくら下
を見たって、やっぱりきりがない。ではどうするべきなのでしょうか?
「経験をつみ、己を磨き、行けるところまでお前は歩いてゆけ」と、先生が俺に言ってるような気がします