ツ:エレベーターガールを見なくなったね
ボ:うん
ツ:デパートとかで階を押してくれる人ね。雰囲気あって好きだったんですけど
ボ:でもいろんな人がいるからね
ツ:なにが?
ボ:乗り物酔いのひどいエレベーターガールとかね
ツ:どういうこと?エレベーターでは酔わんでしょ
ボ:乗ってきて
ツ:(客として)ウィン
ボ:(気分が悪い感じで)い、いらっしゃいませ。な、何階をご利用でしょうか?
ツ:…6階で。大丈夫ですか?
ボ:それでは上に…上に…うぇぇぇぇ!
ツ:居ないと思うよ!さすがに
ボ:あと君が元カレにそっくりだっていうエレベーターガールね
ツ:どういうこと?…ウィン
ボ:いらっしゃいま…ヒロユキ…
ツ:は?
ボ:ヒロユキ!(抱きつく)
ツ:ちょっと!なんなんですか⁉︎
ボ:ハッ、すみません。あなたが元カレとそっくりだったもので
ツ:はぁ…
ボ:彼と初めて会ったのもこのエレベーターの中でした。何階をご利用ですか?って聞いた私に彼、「君と僕のセカイ(階)」って
ツ:気持ち悪っ!
ボ:それから私たち毎日エレベーターでドライブしました
ツ:どういうこと?
ボ:1階と最上階をドライブしました
ツ:なにしてんの⁉︎
ボ:幸せだった
ツ:他のお客さん迷惑じゃない?
ボ:でもある日、彼が他の女とエスカレーターに乗ってるのを見てしまったんです
ツ:そうなんだ…
ボ:他の女とデートするのはいい、エスカレーターに乗ってることが許せなかった!
ツ:なんで⁉︎
ボ:いやらしい…
ツ:わけがわからん!
ボ:一体何階まで行ったって言うのよ!
ツ:知らないよ!というかこれ何の時間⁉︎
ボ:エスカレーターなんて屋上にも行けないくせに
ツ:なんの優越感なの⁉︎
ボ:まさか、階段まで⁉︎
ツ:どうでもいいよ!
ボ:ひょっとしてヒロユキは今も屋上に…?
ツ:知らないけど
ボ:こうしちゃいられないわ
ツ:え?
ボ:お客様、屋上に参ります
ツ:勝手に決めんな!もういいよ