先日顧問先との打ち合わせの中で、

その会社のお知り合いの経営者さんの話になりました。

 

 

ここ数年業績が芳しくなく、

資金繰りも厳しくなってきたので追加の融資を検討しているので

一度相談に乗って欲しいとのことでした。

 

 

 

具体的な数字などを見せていただいたわけではないので、

細かいアドバイスはできませんでしたが、

概要を聞く限りでは厳しいなぁという印象でした。

 

 

コロナの時期から4期連続での赤字、

この間債務超過に転落してしまっていました。

 

 

一般的に融資をする銀行が、

融資先の財務状況を見るときにはもちろん、

黒字なのか赤字なのかは非常に重要です。

 

 

それも踏まえて、

銀行融資の際に、借入可能な財務状況は下記となります。

 

①3期連続赤字でない

②債務超過でない

③税金の未納がない

 

この3つの条件をすべて満たしていれば

融資検討のテーブルに乗ることができます。

 

逆に上の3つの条件を満たしてしまっていると、

通常の融資はかなり厳しくなります。

 

 

そのため最初に挙げたお知り合いの方は融資にかなり苦戦することになります。

 

 

だからこそ、3期目の赤字が見込まれる事業年度があった場合は、

何が何でも赤字を回避する必要があります。

 

例えば保険を解約したり、倒産防止共済を解約するなど、

どんな手段を取ってでも3期連続の赤字にならないような決算を組んでください。

 

こういった場合、税理士さんの協力も必要不可欠です。

そして毎月の月次決算をしていないと、直前まで赤字に気付けない可能性もあります。

 

これらは普段から常に財務状況を把握しておくことで

早めに手を打つことが出来ます。

 

 

そしてよく言われるように、

赤字になってからでは融資は難しくなります。

 

業績の良いときにこそ、

借りれるだけ借りるようにしていきましょう。