決算月によって会社は変わる!

みなさんの会社の決算月は何月でしょうか?

日本の企業は大企業の多くが3月決算ですよね。
それにならってか中小企業も3月決算はまだまだ多い印象です。


そもそも決算月は何月でも問題ないのはみなさんもご存知かと思います。

ではその決算月は、簡単に変更が出来ることは知っていましたか?


実は決算月は、
税務署への書類の提出と、
会社のある自治体への書類の提出をすれば
簡単に変更が可能なんです。


定款の変更も必要ではありますが、
そもそも事業年度自体は定款に載せるかどうかは任意のため
もし記載がなければ変更しなくても大丈夫ですし、
記載があったとしても任意項目の変更に費用はかかりません。


では決算月は何月にするのがいいのか?

それは、「1年のうち、最も利益の出ない月」か
「1年のうち、最も利益が出る月の前の月」をオススメします。

例えば毎年8月が1番利益の出る月であれば、
その前の月の7月を決算月にしましょう。

もしくは毎年5月が1番利益が出ない月であれば、
5月を決算月にしましょう。

これには理由があります。

まず利益が出る前の月にする理由は、
新しい事業年度の初月に大きな売上がたつことで
期中の業績がいい状態になります。

そうすると、銀行融資を受ける際など、
その期間までの利益が大きい状態で試算表を出すため銀行評価が高くなりやすいです。


もうひとつの、利益の少ない月を決算月にオススメする理由は、
決算対策がしやすい、ということが挙げられます。


決算直前で大きな売上が立って利益が出てしまうと、
その利益に対する決算対策が間に合わない可能性があります。
もともと利益の小さい月ということは
決算直前で大きな利益が出る可能性は低いですよね。


これらの理由から、ある程度決算月にするべき時期は絞ることが出来ます。
逆に言うと、上記2つの条件の逆の時期を決算月にしている会社は、
決算月の変更を検討してみると
経営がしやすくなったり、節税に繋がることがあるので是非参考にしてみてください。