銀行融資の中でも最近有名になってきたのが「短期継続融資」

 

 

資金繰りを考える中では非常に便利で、

メリットを聞くと使わない手はない!というほど

中小企業の経営者にとっては強力な味方です。

 

 

短期継続融資とは、

契約期間が1年以内で、期日に一括返済が条件とされる融資において、

手形貸付などの書換手続きを通じて融資を継続することで返済期限を延長する方法です。

 

 

つまり1年間、利息だけを毎月払い元本の返済はその間はなし。

 

1年の期限が到来した際に、

契約を更新して融資を継続し、

また1年間利息だけを払っていく、という仕組みです。

 

基本的にはこれを毎年繰り返していくので

借りっぱなしでいい借入金、という認識が広がっています。

 

最大の目的は運転資金の補填です。

 

毎月の売掛金と買掛金の入金サイクルのズレからくる

キャッシュの不足分を補うための融資商品で、

 

銀行からすれば貸し付けた金額に対する利息が毎月利益として入ってくるため

よほどのことがない限り

1年経って返済期日がきたとしても

そのまま契約更新という形で融資を継続していくと思います。

 

実際のところこの情報を聞いた人は、

我が社も短期継続融資を銀行に申し込もう!となると思いますが、

 

こちらから申し込んでも利用できるとは限りません。

 

先程書いたように、

銀行からすれば毎月利息が利益として入ってくるためうまみのある商品ですが

それと同時にもちろん貸付額が返ってこなくなるリスクもあります。

 

以前書いたような証書貸付と異なるため

信用保証協会がリスクを背負ってくれるわけではないので

実質プロパー融資と同義です。

 

 

そのため業績もよく、普段から銀行との信頼関係が築けていないのに

いきなり短期継続融資を申し込まれても

大体の場合は断れられると思います。

 

 

 

逆に、既に何本かプロパー融資が実施されていて

返済実績もある程度あり

業績も安定している会社であれば

 

こちらから提案するまでもなく

銀行から提案されていると思います。

 

つまり短期継続融資は

銀行から提案されていない限り

断られる可能性がある、ということ。

 

とはいえ、極稀にですが

担当者がまだ歴の浅い銀行員だったりすると

短期継続融資を知らない、というパターンもあるそうなので

 

自分の会社は実績も十分なのに提案がもらえていないな、と思う経営者さんは

一度銀行の担当者に相談してみてください。

 

 

実質返済不要の短期継続融資、

ぜひこれをメインバンクから提案されるのを目標に

自社の経営にコミットしてみるのもいいかもしれません。