ちょうど決算月の顧問先で
利益がギリギリだったために倒産防止共済の解約を検討していました。


掛金はMAXの800万円まで掛けていて

保険積立金に計上していました。

事前の前提となる論点が1つ

今月が決算月で、
これから解約手続きをした場合、
計上のタイミングはいつか?という部分です。

①入金時
②解約の申請をしたタイミング

結論から言うと
これは公式サイトなどにも明確な記載はありませんでした。

所轄税務署に確認してください。
という記載のため
曖昧な運用になっています。

そのため、実際決算月ギリギリで解約する際には
税務署へ確認をしてください。

実際の会計処理としては下記のようになります。


今回は保険積立金への計上のため
解約したとしても損益計算書上の利益にはなりません。
会計処理としては

申請時点で計上する場合は
未収金/保険積立金

入金時で計上する場合は
現預金/保険積立金

となります。

このように保険積立金の取り崩しのため
利益には計上されません。

申告書上での益金参入となるため、
所得は増えますが
利益は増えない、という処理になります。

つまるところ
損益計算書上での赤字を黒字にすることは出来ない、
ただ所得は増えるので、税金は発生する可能性がある、ということになります。


倒産防止共済の掛け金を保険積立金として処理している企業さんは、

赤字を補填したくて解約しても
効果がないので注意してください。