持株会社を使って株価対策をしよう!
昨日のブログでは
事業承継のための株価対策として
退職金を使ったベターな方法を書きました。
今日は次の方法として
持株会社を使ったスキームを説明します。
このように、持株会社を使ったスキームでは、
株式移転前はオーナーがA社の株式を直接所有する資本関係だったものが、
株式移転の結果新設したB社を通して、
A社株式を間接所有する持株会社に組織再編します。
ではなぜこの方法で株価を下げられるのか?
株式移転を行った後の純資産価額は、
A社株式の相続税評価分が増加するのですが、
株式移転によりB社は
持株会社(ホールディングス)となることから、
A社株式の含み益部分については、
法人税相当額37%の控除が可能となり、
将来の株価上昇を抑制することができる、ということです。
また新たに設立した会社を利用するため、
株主を自由に決めることができます。
そこで、新会社の株主を後継者にすることで、
オーナーの株式を後継者へ実質的に移転することが可能で
自社株の相続問題は解決にむかいます。
すこし複雑な話ですが、
退職金を活用する以外の方法では
メジャーな方法です。
承継問題が身近な人は
ぜひ顧問先の先生にも相談してみてください。