所得控除の仕組みを理解しよう!

 

 

昨日まで確定申告に関連して、

「収入と所得の違い」

「所得税の計算の基礎となる累進課税について」

 

を連続で書いてきました。

 

 

 

今日からは所得を計算する際に

収入から最初に差し引くことの出来る

「控除」について順番に解説していきます。

 

1つめは「給与所得控除」です。

これは、事業主さんや学生の方などは基本的に使えなくて、

サラリーマンや経営者の方が使えるものになります。

 

一般的にサラリーマンや、経営者の場合

会社から給与や報酬という形で金銭を受け取っており、

これを「給与収入」といいます。

 

 

この「給与収入」の金額に対して、

「給与を得るために要した必要経費として」

一定額の控除が認められています。

 

この「給与収入」と対になっているのが

個人事業主の方たちが計算する

「事業収入」、つまるところ売上です。

売上から経費を引いたものが「事業所得」となるので

いわゆる「経費」の線引が明確です。

 

それが給与として収入を得ている人の場合、

「経費」の線引が曖昧なため、

「給与所得控除」を「経費」として控除する仕組みになっています。

 

なお給与所得控除の金額は下記の表のようになっています。

 

 

 

 

上記のように、収入から控除金額を算定して

「給与所得」を算出します。

 

その金額を基に

その他の「所得控除」を考慮して

最終的な所得金額を算出する流れとなっております。

 

今日はサラリーマンや経営者さんのような

「給与所得者」の方だけが使える

「給与所得控除」の基本について書きました。

 

 

ちなみにですが、

もう一つ、給与所得者(サラリーマンや経営者)が使える控除の仕組みがあります。

 

これはかなり複雑なので、確定申告シリーズの最後に解説する予定です。