累進課税の仕組みを理解しよう!
 
 
確定申告の時期ということもあり
少しずつ関連することを書いていきます。
 
昨日は基礎中の基礎ですが
収入と所得の違いについて書きました。
 
 
最終的に所得税を計算する際には
「課税所得」というものに税率をかけて
金額を算出します。
 
その際の税率表がこちら。
 
 
 
確定申告をしたことがある人や
税金の勉強をしている方なら見たこともあるかもしれません。
 
この表のように、課税所得の金額によって
所得税率が段階的に上がっていく仕組みになっており
この仕組みのことを「累進課税」といいます。
 
一番下の4,000万円超の場合は税率なんと45%!!
 
これがよくある
「たくさん稼いでも半分税金で持っていかれる・・・」
の正体なんですね。
 
 
ところがこの累進課税には大きな落とし穴があります。
実はこの課税所得に対してかかる税率、一律ではありません。
 
4,000万円の所得の人は、
4,000万円×45%=1,800万円の所得税!と思いますよね?
 
実はこれが大きな勘違いポイントで、
実際には課税所得4,000万円を
表の左側の金額ごとに分解して
それぞれの税率をかけるのが正しい計算方法なんですね。
 
 
つまり・・・
4,000万円の内
(194万円×5%)+(135万円×10%)+(365万円×20%)+・・・
と計算して、出た金額をすべて足した金額が、課税所得4,000万円の人の所得税になります。
 
これを全て計算すると、実際には13,204,000円となります。
1,800万円とは大きな差ですよね。
税率に直すと約33%くらいです。
 
実際にはこれに住民税率もあるので、
あながち半分・・・というのも間違いではないのですが。。。
 
 
とにもかくにも
所得税の累進課税、少し特殊な計算方法になります。
 
まずはここの基本を覚えておいてください。