昨日までのブログで、勘定科目のルールや

決算書上の科目の記載場所を変えることで

銀行評価を高めやすい決算書になることを解説しました。

 

 

今日は実際に、SMGではどんな科目の記載場所を変更しているか解説します。

 

 

 

1つ目は「役員賞与」

 

税務上役員への賞与は損金にならないと言われていますが、

「事前確定届出給与」と呼ばれる制度を利用すれば役員への賞与も経費になります。

これは決められた期日までに、支給日と金額を決めて税務署へ提出して、

その通りに支給すると経費として認められる制度です。

 

この制度に関してはまた後日説明をしますが、この制度を利用して支給する役員への賞与を、

「販管費及び一般管理費」としてではなく、「特別損失」として損益計算書の一番最後の欄に記載します。

 

そうすることで「営業利益」、「経常利益」ともに数字を大きくすることができます。

 

2つ目は「決算賞与」

 

こちらは従業員への賞与です。

通常の賞与と違い、決算月に計上する賞与になります。

この決算賞与の活用方法についてもまた後日解説します。

 

この「決算賞与」も同じく、

「販管費及び一般管理費」としてではなく、「特別損失」として損益計算書の一番最後の欄に記載します。

効果としては「役員賞与」と同じです。

 

この2つの処理に共通するのは、直前まで支給するかどうかわからないこと。

支給するかどうか決まっていないので、イレギュラーな経費、として認識します。

これを理由に、「特別損失」として記載します。

 

またこの2つの経費は、場合によっては金額が大きくなることが考えられ、

上述した「営業利益」と「経常利益」を大きくする効果も大きくなります。

 

注意点としては、これらはあくまでも税務署などから説明を求められた際にしっかりと説明できることが前提です。

税理士さんによっては難色を示す場合もありますが、もしOKをしてもらえるならぜひ取り入れてみてください。