浅田真央選手と白井健三選手を見て | 身体の使い方の秘訣 〜運動の土台、整体の土台は、身体の使い方スキルUPにあった〜

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美しい姿勢、変幻自在な動き、対人関係におけるベストな「間」、疲れにくい体質の構築など、身体を「思い通り」にデザインする方法、整体施術をレベルアップさせる方法についてお伝えします。



● 浅田真央選手と白井健三選手を見て

こんにちは、山崎です。

明日、発行予定のメルマガを書き終えましたが、Word27ページ分ぐらいの掲載量になりました。

ブログでは、フィギュアスケートの浅田真央選手の滑りの感想について、僕が見た視点を書かせてもらいますが、その根底となる「見方」の詳細についてはメルマガで確認していただければと思います。

それでは、早速参りましょう。


浅田真央選手の滑るスピードは、以前よりも速くなっているように感じました。

しかし、幾らジャンプを成功させても、以前より滑るスピードが速くなってもステップを踏むまでは「美しい」と心が動かなかったので、何故かと疑問に思い、過去のキム・ヨナ選手のスケートの動画と見比べてみることにしました。

すると、発見がありました。


キム・ヨナ選手は重心が高く、足が居着いていないのです。

肘にも感覚があるからか、腕はもちろん存在自体が美しく、自分の意志で自在に身体をコントロールしているように見えます。


浅田選手は、身体全体が沈んで見えるのです。

ステップの場面では、重心が高く、足も居着いていないように見えるのですが、スケーティングの場面、ジャンプの場面などは、意識が変わっているように見えました。

特にキム・ヨナ選手と比較をすると『ジャンプの着氷の違い』は顕著で、キム・ヨナ選手は意識が変わっていないからか余裕すら窺えるのですが、浅田選手は着氷の際の余裕がありません。


肉体的には、

・膝の抜き(柔らかさ)が足りないこと
・背骨で身体を支えきれていないこと
・足の筋肉のどこかで踏ん張っていること


これらが、重心が低くなっている要因ではないかと思いました。


意志の強さや意識の方向性も気になりましたが、これを書くと長くなってしまうので、今日は肉体的な要素の注目だけに留めておきます。

日本人として、オリンピックでは浅田選手には金メダルを取ってもらいたいですが、キム・ヨナ選手のスケーティングを見たい気持ちの方が強いですね。


男子の体操床では、白井健三選手を初めて見ました。

個人総合金メダルの内村航平選手が予選3位で、17歳の白井選手が予選1位だったということで、白井選手とはどんな選手かが気になっていたんですけど、白井選手は外国人選手とは全く体型が異なっていました。

筋力に頼らない身体なので体型も美しいんですね。

白井選手と外国人選手との違いは、スポーツ的(体力的)な身体や動きではないということ。

彼のようなスマートな人が注目を浴びるようになれば、スポーツ業界の西洋的なトレーニング方法に偏った方向性も見直されるかもしれないと少し期待しています。