父親が10歳のときに他界し、母一人、子一人の家庭で育った私の中学二年生のときのある日の出来事です。
学校から自宅に帰ると、当時100円か120円かのプリンが冷蔵庫に2個入っていました。
別に私はそれほどプリンが好きというわけではないのですが、一個食べました。
意外に美味しかったので、もう一個食べてしまいました。
母親が帰宅後、冷蔵庫にプリンがないことに気が付き、「プリン2個なかった?」と聞かれ、私が2個とも食べてしまったことを伝えると、「ふつうは1個食べて美味しかったら、もう1個はお母さんに残しておこうと思うもの。あなたは優しさの欠片もない欠陥人間ね。」と言われたことがあります。(母親は自分で会社を経営するようなキャリアウーマンだったので、いわゆるお母さんという感じではなく、まさに会社の上司のような存在でした。母親なりの愛情表現だったと今では思えますが・・・)
そして、現在、3児の父親になった私ですが、小学校1年生の子供に、好きなおやつを聞き、みたらし団子と言うので、みたらし団子が5本あり、お小遣いですぐに買いにいけるものであることも伝え、同じ状況下でどうするのか?を聞いてました。
息子は1本食べて美味しかったら、もう1本食べたいけど、妹やお母さんが食べられなくなってしまって困るので、食べない。と回答しました。
普段から厳しく育ててはいますが、小学校1年生なので、忖度をする年齢でもないですし、正直に答えるかなと思って、好きなようにしていいんだよ?すぐに買いに行けるのに、我慢するの?と何度か誘惑してみましたが、食べない。と同じ回答が返って来ました。
個人的には驚愕でした。あ〜ふつうはこういう思考や行動なんだなと・・・。
100円や120円のプリンなんて、別にスーパーやコンビニに行けば、すぐに買えるのに、なぜ人格否定をされてなければいけないほどのことか??と私は思っていましたが、逆にそんなに食べたければ、自分で食べる分を買いに行けばいいだけの話なので、人の分まで食べてしまうのは、色んな意味で問題だなと改めて反省をさせられました。
子供から気付かされることが多くあるとよく言いますが、些細なことですが、実は自分を振り返るいいきっかけになりました。
おしまい
