こんにちは。インターナショナル家庭教師の伊藤慎吾です。
今日は、学習障害(LD)で数学に苦労している中学生の生徒、Aさんとの指導で気づいたことを書き綴りたいと思います。
インターなので早めに夏休みに突入したAさん。
この夏は算数の基礎を底上げするために、小2~6の計算ドリルを毎日6ページこなすという宿題を課しましたが、毎日かかさずやってくれています!
↓Aさんの夏休みの宿題について書いた記事はこちら
自分に丁度良いレベルで、サクサク進められるので、本人も「これは楽しい~!!」と言いながらやってくれています。
さて、今回はたし算・ひき算の筆算の話。
写真の問題②を解いてもらうと、最初は
パターンA) 57+74 = 121
パターンB) 57+74 = 221
という間違え方をしていました。(正解は131)
パターンAは単純に、7+4で繰り上がった1を書き忘れたり、十の位で足し忘れたりしたパターン。
パターンBは繰り上がった1を忘れず書いたけど、、、
繰り上がった1を5の左上に書いたことで、15に見えてしまったというパターン。
これら間違いを回避するために、
繰り上がった1は、
・筆算の線より下
・次の位の右肩
に書くという決め事をしました。(公立の学校だと通常そのように教わる)
さて、それで万事が解決すれば良いのですが、そうは問屋が、というかAさんが卸さない!笑
次は写真の問題⑤のようなひき算の筆算。これも、
パターンA) 21-6 = 25
パターンB) 21-6 = 5
パターンC) 21-6 = 35
のような間違え方がありました。(正解は15)
パターンAには2通りの間違え方がありまして、まず
現在通っている学校とは別のインターに通っていた時に、
「6-1は5」「1-6も5」と教わっていたらしく、
その考えで25という答えを導いたケース。
真相は定かではないですが、もし本当だとしたら間違った解釈のまま進級してしまうので、怖いですね。。。
もう一つは、
1-6ができないので、2から1を借りたけど、肝心の2に斜線を引いて繰り下げなかったケース。
これは、貸したらすぐに斜線を引くように指導しました。
パターンBは
2に斜線を引いたけど、繰り下げて1と書くのを忘れたパターン。
(十の位の数字は完全に忘れ去られました。涙)
これも、斜線を引いたら繰り下げも忘れず行うように伝えました。
そして、先ほど「そうは問屋が(Aさんが)卸さない」と書いた理由がパターンC。
1-6のところまでは引き算をしているけど(正しくはありませんが。苦笑)、
その後にたし算をしていると勘違いし、貸したはずの1を上の位に足してしまう。
というか、、、
たし算の繰り上がりで1を足す時、ひき算の繰り下がりで1を貸す時。その違いが分からない!!
ということでした。
彼女にとってその二つは似ている事象に思えるようでした。
これについては、たし算とひき算の筆算、両方を学習した後のまとめで、
・たし算のマークが見えたら、繰り上げる1は線より下
・ひき算のマークが見えたら、貸す1は線より上
と伝えたところ、彼女の頭の中でごちゃごちゃになっていたものが整理されたようでした。
発達障害のお子さんは頭の中を整理するのが苦手なケースが多いので、学習した内容の整理もお手伝いしています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた!
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