こんにちは。インターナショナル家庭教師の伊藤慎吾です。

 

先週の木曜日、10年ぶりにタイの友人が大阪へ遊びに来てくれました。

 

 

 

 

Faa Sumitraさんという方で、タイでGROW (Grace Refuge Outreach Worldwide) という児童保護施設を運営しておられます。

 

人身売買により肉体的・性的暴力を受けている、親に育児放棄されている等、危険に晒されている子供達を救出し、心に負った傷の回復と安心できる生活が送れるよう支援しておられます。

 

10年前に施設を訪ねた際は、広大な土地に子供達が住まう建物が1つあるだけでしたが、今では建物が7つに増え、新たに土地を購入し、支部も併せると拠点が3カ所に増えたとのこと。

 

更に、4カ所目の拠点を海外に作ろうか検討しているとのことで、10年前とは比べ物にならないぐらい規模が大きくなったなぁ、と驚かされました。

 

 

 

 

 

 

 

さて、そんな彼女と話していると「何をするにもビジョンが大事だよ」と教えてくれました。

 

 

 

彼女がこの活動を始めた時は、自分の小さなアパートで子供を保護していたとのこと。

 

そこから「もっと立派な広い施設で子供達を保護したい」というビジョンが与えられ、10年前にはチェンライに拠点が移り、広い敷地と施設が一つ完成し、

 

「敷地内に子供達が楽しめる食堂や釣り池を作りたい」というビジョンが与えられ、子供達の食事を提供する食堂と釣りが楽しめる池が完成し、

 

「もっとグローバルに活動を広げたい」というビジョンが与えられ、今は初の海外拠点を作るかどうかという所まで来ているようです。

 

 

 

 

そこまで話してくれた後、彼女から"What's your vision?"と尋ねられました。

 

正直、自分の仕事のビジョンをそこまで意識したことが無かったのと、彼女のビジョンのスケールが大きすぎて、その時は何となくでしか答えることができませんでした。

 

でも、帰宅してから改めて自分の仕事のビジョンを考えた時、スケールは大きくないですが、教育者の道を歩み始めた頃から変わらず抱いているビジョンがあることに気づきました。

 

 

 

 

『自分のような悩みを抱える子供が、生き生きとした人生を歩めるようにお手伝いしたい』

 

 

 

 

私の両親は子供の頃から喧嘩が絶えず、母親は家庭内で弱い立場にありました。

 

喧嘩の最中は怒鳴り声が聞こえ、私はいつも自分の部屋で戸を閉めて、聞き耳を立てていました。

 

私が中学受験をするかどうかという話でも、両親は大いにモメました。

 

私としては家庭内で弱い立場にある母親の側に付きたい、母親の顔を立てたい、という思いがあったので必死に勉強しました。

 

毎日10時間ほど勉強し、その甲斐もあって1年で偏差値が30台中盤から68までアップし、第一志望校にも合格しました。

 

 

 

 

その頃から、母親がテレビでユニセフやWorld Visionなど貧しい国の子供達のために募金を募るCMを観る度に

 

 

 

「将来は、貧しい国の人のためになる仕事をしてほしい」

 

 

 

と言われ続けてきました。

 

そのため、大学では水質の勉強を、大学院では水処理の勉強を、そして卒業後にはバングラデシュ等の途上国に安全な飲料水を提供するベンチャー企業に就職しました。

 

その企業は『ガイアの夜明け』や『カンブリア宮殿』などのテレビ番組で取り上げられるような会社で、私は「夢のような会社に就職できた!」と思っていました。

 

 

ところが、初のバングラデシュ出張へ行った際に

 

 

「あれ、これは俺じゃなくても良いんじゃないか?」

「これ、俺が本当にやりたかったことじゃ無いんじゃないか?」

 

 

という思いを抱き、就職からわずか8カ月で退職することになりました。

 

 

 

将来は発展途上国で働くことを見据えて、大学・大学院と併せて6年間も水に関する勉強をしてきたのに、

 

 

「一体、今までの努力は何だったんだろう...?」

 

 

と20台の半ばは絶望していました。

 

何に対しても腰が重く、意欲も湧かなかったので、軽い鬱状態にあったと思います。

 

 

 

 

そんな時に『正しいネガティブのススメ』というブログを書いておられる心理セラピストの杉田 隆史さんと出会いました。

 

 

 

 

彼のブログを読んだり、実際にセラピーを受けた結果、

 

 

「自分は常に母親の期待に応えようと生きてきた」

「自分の『やりたい』とか『イヤだな』という気持ちを無視してきた」

「もっと自分の気持ちをありのまま感じて良いんだ」

 

 

という気づきが与えられ、そこから徐々に心が回復していきました。

 

 

 

 

自分が悩んでいた頃は「何でこんなに苦しいんだろう?」と理由が全く分かりませんでした。

 

どう対処して良いかも分からず、本当に暗闇の中を歩いているような気分でした。

 

でも、杉田さんと出会い、自分の悩みの根っこが幼少期の家庭環境にあったと気づき、自分を責めることも無くなり、心が軽やかになりました。

 

そのおかげで、今は独立して自営業で家庭教師ができています。

 

20台の頃には、自分が独立する勇気が持てるようになるとは、夢にも思いませんでした。

 

 

 

 

そんな心の回復を経験させていただいたので、今度は自分が誰かの助けになる番だと思っています。

 

私は子供が好きで、教えるギフトも与えられているので、教育の道で誰かの助けになりたい。

 

 

 

「みんなと同じように授業が理解できないなんて、自分は何てダメな人間なんだ」

「みんなと同じように学校へ行けないなんて、自分は何てダメな人間なんだ」

「自分のことが好きになれない」

「自分に自信が持てない」

 

 

 

 

 

 

 

そんな悩みを抱える生徒さんの助けになりたい

 

 

 

 

 

 

 

それが私のビジョンです。

 

 

 

 

最後に、両親に対して今でも苦い気持ちがあるか、と問われれば「少しは」という答えになると思います。

 

完全に乗り越えられた感じでは無いですが、父親とは夏に二人で和歌山の串本まで旅行へ行ったり、母親とは去年から一緒に暮らしていますので、両親とは仲良くやれていると思います。

 

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

それではまた!

 

 

 

 

 

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