感じ方は人それぞれだから、あくまでこれは僕の感想でしかない。僕個人としては、今までの僕が読んだ彼女の作品と比べて、そこまで良いと思えなかった。
巻末インタビューで言っている様に、自分の立ち位置で作品の見え方が変わるのかもしれない。
もしかしたらもっと前に読んでいたら作品の見え方は違ったかもしれない。極端な事を言えば、これが初めて触れる西さんの作品ならまた違う風に思ったのかもしれない。
イメージ。人は少なからず何処かでイメージを作り、その奴隷になっている。
それがこの主人公の様に自意識過剰なのかもしれない。西さんはそれが決して悪いことではないという。
そりゃそうだ。ありのままというが、一体何がありのままなのか、知っている人なんているのだろうかと思う。身体ははっきりと輪郭を持っているけど、心は残念ながら輪郭がない。形がない。答えがないからこそ、それは自分で作れるという可能性を残している。僕はその事を信じたいと思う。そうすればこの作品の主人公の様に少しだけ他人を認め、人生に光が差すのかもしれない。
認めたくない事を認める勇気、それが一歩前に進む為に必要なのかも。