うつくしい人ーどこへ行ったって、日常から逃れることは出来ない、と。それは恐怖を呼び起こすだけのものではない。日常が続いているからこそ、その残酷さがあるからこそ、私たちは生きていける。ー読み始めた時?と思った。今まで読んだ西さんの作品とは、少し感じが違う気がした。何が、どうとは言えないが、肌で感じるものが違った。でもその違和感は、主人公の女性が、二人の男と出会い、少しづつ癒されていく毎に無くなっていった。口に出したら楽になることもある、それで解決するわけでは決してないが、誰かに聞いて欲しいわけでもないし、聞かれたくもない、それでも口から出た言葉によって少しほっとすることがある。それが日常だ。