何者僕は今電車に乗っている。スーツを着たサラリーマンや、私服の女性、子供からお年寄りまで、様々な人がいる。ある人は疲れた様に頭を垂れ、ある人は携帯をいじり、ある人は本を読み、様々な人生がこの小さな箱の中で交錯し、そして離れて行く。彼、あるいは彼女たちは何者かになりたいと思っているのか、それとももう諦めたのか?そして僕は?今の自分を受け入れる事でしか前には進めない。自分を認める事が出来なければ、他人を認める事はきっと出来ない。当たり前の事かもしれないけど、当たり前だからこそ難しい。誰にだって見られたくない事はあるし、隠し通したい事はある。でも、それはきっと身体から滲み出ているのだろう。この作品はそんな現実を突きつけて来る。だが救いはある。ラスト主人公が自らを認められた様に、救いはある。