炎上する君初めて西加奈子の作品を手にとった。生まれたての赤子が初めて世界に触れた様な衝撃的な出会いだった。著者の飛躍する想像力は圧巻だ。現実からはあまりにかけ離れた光景を描いているにも関わらず、登場人物に寄り添いストーリーに入っていけるのは、この作品が単なる想像の世界で繰り広げられたものでなく、人間というテーマを根底に孕んでいるからだろう。文章も美しく、一つ一つの作品が優れた詩の様に感じられた。彼女の他の作品も読んでみたい。久しぶりにそう思える作家に出会えた。