米国外交とロシア・中国【時事所感113】
今回は米国外交とロシア・中国について話をします。
今回のロシア・ウクライナ問題について、先に述べます。
米国の発言力、影響力を考えれば、少し乱暴な表現で言えば、
NATO欧州諸国が巻き添えを喰らった形と言えるかもしれません。
度々お話ししています「国家存立の3要素」の一つ、
「経済力」においては現在の世界は、「米国」「中国」「欧州連合」「日本」「インド」の5極構造。
「~3要素」のもう一つ「軍事力」は、
現在の世界は3極構造になっていて、
「米国」「中国」「ロシア」です。
この軍事力3大国である米国が外交政策を考えるとき、残りの軍事2大国「ロシア」と「中国」両国の関係性に注視、熟慮しながらでなければいけません。
米国と中国の覇権競争が激化するならば、
米国はロシアとの関係を前もって一足先に良好に保つか、理想的に事が運べるならば、経済力や他の外交カードを使って米国側の味方につける、西側陣営に取り込めれば最善。
思惑通りにいかなくとも最低限やっておくべきは、
ロシアと中国の関係をなるべく引き離す、若しくはロシアが米中対立関係を静観するか中立的立場を採択せざるを得ない状態へと導くべきでした。
ところが今回のロシア・ウクライナ問題については、
中国との対立関係が深まるなかで、旧ソ連邦解体による東西冷戦終結から今日までの米露関係、米国の対ロ政策、NATO拡大がよくなかった。
時系列にみていけば、ロシアと中国の接近、両国が手を組む事態は、米国にとっては最も注意すべき、やってはいけない状況を自ら招いてしまった訳です。
かつての大戦終結後、中国毛沢東側からニクソン大統領へ接近したのを受け入れた米国。
※(関連:時事所感64/「中華③」)
歴史的経験則を活かせないことが招いてしまった現状でしょう。
次回はこの話の続きで補足を。

