Black lives matter ! 【時事所感 60】 | 多事争論(時事所感)

Black lives matter ! 【時事所感 60】

アメリカ(以下米国)で起きた米国警官の黒人拘束死亡事件による人種差別反対デモ。

これをきっかけに、
世界各地でも人種差別に抗議する動きが出て来ています。


米国での人種差別問題というのは、
元々はイギリスでの黒人奴隷への差別に始まり、
アメリカ新大陸へ渡ったイギリスからの白人移民が、
ネイティブインディアンの虐殺やアフリカ等からの沢山の黒人奴隷を連れてきたことから端を発して、
延々と今日まで続いています。





記憶が正しければ二十年程前になろうかと思いますが、
米国「ニューズウィーク」誌だったと記憶しています。
人種差別問題に関連した特集を組んでいました。

表紙は黒人や白人、また黒人と白人の混血にあたる人、有色人種などの人々のアップ写真が何枚も並べられた表紙だったと思います。

記事内容で記憶しているのは、
米国国内をみるに、外見上明らかに肌の色で黒人、白人とみられる人々もいれば、
元々長きにわたり住み続いているネイティブインディアンや
メキシコや南米からの移民、中国や日本からのアジア人など、
単純に黒人白人と区別出来るものではなく、時間の経過とともに、
この人種や民族は混血がさらに複雑になり、
黒人・白人の境界、区別化は困難になる。それにつれて、就職差別など人権問題が改善していくのではないか・・・。




しかしながら時間が経過した現在も、
残念ながら人種差別問題そして抗議行動から暴動が生じる。


米国国内の全てがそうとは言わないが、黒人と白人の反感、差別的意識については根強いように思います。

今回の抗議行動が暴動へエスカレートしていくのは、
これまでの過去の歴史・経緯をみて
その怒りや悲しみは理解できます。

しかしながら破壊や放火、暴力行為の先には、
嫌悪や憎悪なものしか生まれないのではないか。





9.11同時多発テロ事件発生時の映像を思い出します。

国際貿易センタービル(W.T.C.)が襲撃・崩壊となった時、
人種、肌の色は関係なく助け合うニューヨーク市民の実際の映像をみれば、
決して乗り越えられない問題だとは思いません。

抽象的・具体的に関係なく
黒人白人、民族といった違いの壁を乗り越えられる求心力のあるもの、
それが崇高な思想・哲学であれ、
政治家や指導者であれ、
そうした出来事であれ、
そういうものが現れることにしか
希望が見いだせないのでしょうか。





最後に一つ、
今回の人種差別抗議でもみられた言葉です。




“  Black lives matter !  ”

「黒人の生命は(も)大切」
「黒人は生きる権利あり」