夏の「土用の丑の日(どようのうしのひ)」にうなぎを食べることが常識のようになっていますが、なぜうなぎを食べるのか?
いつからうなぎを食べるようになったのか?
ご存知ですか?
2020年の「土用の丑の日」はいつ?
2020年の「土用の丑の日」は以下の通り。夏だけではありません!
冬…1月18日(土用入り)
春…4月16日(土用入り)
夏…7月21日(一般的な夏の「土用の丑の日」)
秋…10月20日(土用入り)
ちなみに土用の期間のなかで「土用の丑の日」が二度ある場合、「一の丑」、「二の丑」と呼びます。
「土用」って何?
土用とは「土旺(王)用事(どおうようじ)」の略。立春(2月4日ごろ)、立夏(5月5日ごろ)、立秋(8月7日ごろ)、立冬(11月7日ごろ)の前18日間のことをいいます。
土用は夏にしかないと思われがちですが、年に4回、各季節にあります。
「土用」のもとは陰陽五行説
暦に関することのルーツは、やはり中国にありました。
その昔、紀元前770年ごろの古代中国の春秋時代の陰陽五行説では、万物は「木・火・土・金・水」の5種類の元素に成り立つという思想から、五行を、春・夏・秋・冬の四季それぞれに割りあてていました。
わたしも五行を元に生活してますw
春を「木」、夏を「火」、秋を「金」、冬を「水」と割りあてると、陰陽五行説の「土」がどこにも分類されないことになってしまいます。そこで、季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間に「土」をあてはめ、それぞれ「土用」と呼ぶようになったのです。
「土用」にまつわる禁忌!?
土用の期間は、土をつかさどる「土公神(どくじん)」という神様が土の中を支配するといわれていて、土用の18日間は「土いじり」、「草むしり」などの園芸作業や「増改築」など、土を掘り返してはいけないとされています。
ですが、土用期間でも土をいじっていい日があります。それは「間日(まび)」といわれる日。
この日は土公神が文殊菩薩(もんじゅぼさつ)に招かれ天上に行き、地上にいなくなるからだそうです。
このような禁忌が生まれた背景には、土用は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期だったことが考えられます。
医学が発達していなかった昔の人にとって、体調不良は大病を招きかねないことから、土用の期間は普段以上に注意し落ちついて過ごすことをすすめたのでしょう。
「土用の丑の日」とは?
「土用の丑の日」とは、土用の期間中におとずれる丑の日のこと。
昔の暦では十二支で日にちを数えていたので、「丑年」が12年周期で回ってくるのと同様に「丑の日」も12日ごとにあります。
「土用の丑の日」は年に何回もあり、夏の「土用の丑の日」はだいたい7月20日ごろから8月6日ごろ(今年は7月27日で毎年異なる)。