施食会(せじきえ) とは | お薬師さまのお寺 心月寺

お薬師さまのお寺 心月寺

静岡県牧之原市相良にある曹洞宗のお寺 心月寺(しんげつじ)です。
太陽が燦々と降り注ぐ穏やかな静岡県の海岸沿いより、仏教のこと、お寺での行事などをお伝えします。

今年の梅雨は梅雨らしい…、というのか、雨が多く、大雨ですでに大きな被害が出ている地域もあります。
本当に大変なことで、お見舞いを申し上げます。




そういう中、時間はどんどん進みあっという間に7月。
お盆となりました。

明日、心月寺では、『施食会(せじきえ)』というお盆の法要が行われます。
今回、この施食会(せじきえ)について少し勉強して、書かせていただこうかな、と思います。


施食 (せじき) というのは、読んで字のごとく、食事を施す、という意味です。
この施食は、曹洞宗の寺院では、お盆だけではなく毎日のように行っているところもあるそうです。

では、その食事を施す対象は誰かというと、
仏の教えにふれられなかったがために悪いことをしてしまい、常に飢えに苦しめられているという霊的な存在、「餓鬼仏(がきぼとけ)」。
もともとは、この餓鬼仏に食を施すことによって仏教との関わりをもたせ、救う、という意味であったようです。

最近は、「施食会(せじきえ)」ということが多くなったようですが、
「お施餓鬼(おせがき)」とも言い、お檀家さんや近所の方とお話していると、この「お施餓鬼」という言い方の方が皆さん、しっくりくるようです。

「お施餓鬼」
本当に読んで字のごとくですね。


この施食会の法要、現在では、もちろん餓鬼仏への施しの意味もありますが、亡くなられた方への供養が中心です。
全お檀家さまのご先祖さま、初盆を迎えられた方、そして日頃供養を受けることができない方への供養です。

この、亡くなられた方々を本堂の正面に飾り付けた施食棚(せじきだな) へと迎え、和尚さまたちが供養のお経を唱えるのです。


心月寺では明日、この 施食会(せじきえ)が行われますが、ご自分の菩提寺がある方は、ぜひお盆の法要の際、菩提寺へと足を運んでみてはいかがでしょうか。

なかなか、お家の法事でもない限り、菩提寺へ行くこともないかもしれません。
私もお寺へ来る前はそうでした。
お盆の法要は、改めてお寺へ行くチャンスでもありますので、ぜひに、と少し強めにおすすめいたします(^-^)


★心月寺 盂蘭盆施食会(うらぼんせじきえ)
7月10日
法話  午前9時より
法要  午前10時より
心月寺 本堂にて