花まつり | お薬師さまのお寺 心月寺

お薬師さまのお寺 心月寺

静岡県牧之原市相良にある曹洞宗のお寺 心月寺(しんげつじ)です。
太陽が燦々と降り注ぐ穏やかな静岡県の海岸沿いより、仏教のこと、お寺での行事などをお伝えします。

4月8日。
今日は、『花まつり』です🌼

『花まつり』とは、お釈迦様のお誕生日。
他に、『降誕会(ごうたんえ)』『灌仏会(かんぶつえ)』という言い方もします。

お釈迦様のお生まれになった記念すべき日なので、亡くなられた日『涅槃会(ねはんえ)』とともに、宗派問わずいろいろな寺院で法要が行われます。


お釈迦様は、紀元前5世紀頃
(諸説ありますが、現在は紀元前463年でほぼ間違いないとされているようです)
ヒマラヤ山脈のふもとの国に、王子さまとしてお生まれになりました。
お生まれになった時のお名前は、ガウタマ・シッダールタといいました。

お生まれになったのは、ルンビニーの花園で、天から甘い雨が降り注いだと言われています。

お釈迦様はお生まれになってすぐに七歩歩み、右手で天を、左手で地を指し、
『天上天下唯我独尊  (てんじょうてんが(げ)ゆいがどくそん)』と言われた、という伝説が残っています。

この世界に生きるものはすべてかわりのいない尊い存在である、という意味です。
決してお釈迦様が、ご自分の事を尊い、と言う意味でおっしゃったのではありません。

とてもとても、素晴らしい言葉だと思います。



↓誕生仏
生まれたばかりの赤ちゃんの、お釈迦様の像です。
右手で天を、左手で地を差しています。(心月寺所蔵)






花まつり法要では、お釈迦様が花園でお生まれになった、といういわれから、『花御堂(はなみどう)』という御堂を作り、
その下の誕生仏に、甘茶をおかけします。
これは、お生まれになった際、天から甘い雨が降り注いだ、という伝説にならっているためです。

心月寺では、毎年、ご詠歌の皆さまが、生花で素晴らしい花御堂を作ってくださいます。
皆さまのチームワークの下で、私は邪魔にならないようにひたすら勉強しながら働いております(笑)









この御朱印の絵は、記録のために去年撮った写真を見て描きました。
心月寺の、花御堂です。




ちなみに、甘茶とは?
アジサイ科アジサイ属の、ガクアジサイの変種、アマチャの葉から作られるお茶だそうです。
『甘茶』というだけあって、本当に甘く、はじめて飲んだ時は、私もびっくりしました。
独特の、口に残る甘さです。
ノンカフェインなので、もし機会があれば、ぜひ飲んでみてくださいね😊


今日は、お釈迦様のお誕生日。
イエス・キリストのお誕生日はクリスマスとして大盛り上がりしますが、お釈迦様のお誕生日もぜひお祝いしていただきたいと思います。



★心月寺  花まつり法要
19時~   心月寺本堂にて

どなたでもご参加いただけます。
法要終了後、おいしいお菓子もご用意しています😊
お気軽にご参加ください。


愛矢子  合掌