他人を思う心 | お薬師さまのお寺 心月寺

お薬師さまのお寺 心月寺

静岡県牧之原市相良にある曹洞宗のお寺 心月寺(しんげつじ)です。
太陽が燦々と降り注ぐ穏やかな静岡県の海岸沿いより、仏教のこと、お寺での行事などをお伝えします。

毎月8日は、薬師如来の縁日です。

心月寺の『初薬師祭』は、先々代がお寺に入ったことを記念日として、14日に行うようになったようですが、今日8日がお薬師さんの日です。

そして今日は、娘の誕生日😊







もともと8日が予定日でしたが、トラブルがあり、早く出してあげなければならなくなりました。

でも娘は何をしてもまったく出て来ず、結局8日に。

それを思い出すと、『あたしゃどうしても8日に出るんだよ!』という強い意志を感じるような(笑)

ちなみに、パパのことはどうでもよかったらしく、娘はさっさと出たので、住職は法要で間に合いませんでした。

お薬師さまの日に来てくれたんだな、と思うと、ご縁というものは本当にあるのかな、と思います😌



2年前、娘が1歳になった時、先代住職が一通のメールをくれました。

『お腹の中から今まで、大切に育ててくれてありがとう。』

今年も保存してあるそのメールを読みました。

もし私だったら、かわいい孫におめでとう!と言っても、嫁にまでそんな言葉をかけることを思い付くだろうか。

そう思うと、あぁ、こういう方だったな、と。

まさか『ありがとう』と言ってもらえるとは思わなかったので、とてもとても嬉しかった気持ちを思い出しました。

他人を思うということを、仏教では『利他』とか『慈悲』というのでしょうか。

それは今の私には、自分に余裕がないとできないことです。

でも、それから3ヶ月後、先代住職は亡くなりました。

その時期、身体もつらく、不安だったのではないかな、と思います。

そんな中、あんな素敵な言葉をかけてくれた。

自分もまだまだ未熟ですが、どんな時もいろいろな角度から人を思いやれるようになりたいし、娘にもそういう人になって欲しいと思います。

愛矢子  合掌