※リタ評価、武具評価の記事ではありません。

完全に雑談系なネタです。

【我、亡き英傑たちの黑装、今ここに記さん】

 

 

黑装神咒シャルキア=ロガ

第一の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

彼女は冷徹な兵士だった。あらゆる任務を成し遂げた。

だがそれは侵略者が現れるまで。

仲間たちは次々に散り、彼女は辛くも生き延びた。

 

黑装神咒シャルキア=ロガ+

第二の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

やがて彼女は英傑に選ばれ、受け入れた。

彼女は冷徹な戦士であり、他者より自分が大事だった。

ゆえに目的は仇討ちでも救国でもない。

 

黑装神咒シャルキア=ロガ++

第三の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

決断は任務への誇りのため。

だが結果的に他者を救うのも、悪くないと彼女は思った。

静かに命捧げた英傑、その名をシャルキアという。

 

 

黑装神咒ドゥーガ=ズィル

第一の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

彼は戦士だった。そして罪人だった。

ある村を侵略者に呑ませ、他の街を救った。

より多くを救うため選択の余地はなく、彼は失意する。

 

黑装神咒ドゥーガ=ズィル+

第二の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

やがて彼は英傑に選ばれ、償いの機会に歓喜した。

だが彼に救われた人々は、彼を惜しみ引き止める。

多くの感謝の言葉を受けて、彼は理解した。

 

黑装神咒ドゥーガ=ズィル++

第三の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

やはり己は罪人だ。だが贖罪のためだけではない。

戦士として人のために自分は行こう。

期して命捧げた英傑、その名をドゥーガという。

 

 

黑装神咒ブルカトラ=バルル

第一の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

彼女は英傑など知らぬと叫んだ。

武器は己で動けない。侵略者はこの手で討ち果たす。

彼女は高位の兵士だった。だが現実も知っていた。

 

黑装神咒ブルカトラ=バルル+

第二の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

彼女は戦線を守るため兵を鍛えた。

導く者統べる者の策を皆に指事し軌道に乗せた。

そしてこの意思を継ぎ、必ず果たせと繰り返した。

 

黑装神咒ブルカトラ=バルル++

第三の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

最後の日、造りかけの聖域で彼女は笑った。

やはりこの手で成したかったが。頼んだぞ。

託し命捧げた英傑、その名をブルカトラという。

 

 

黑装神咒ウィジャ=ラグドゥ

第一の記録 ラフケトの民 此れに記す―

彼は優しくあれと育てられた。

他者の痛みを我が事と感じた。苦しむ者を救えるよう努めた。

だが彼は英傑に選ばれ、苦悩した。

 

黑装神咒ウィジャ=ラグドゥ+

第二の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

他者の痛みも自身の痛みも、彼は等しく厭った。

彼は己の弱さを知った。

今まで誰かを慰めはしたが、救ったことはなかったのだと。

 

黑装神咒ウィジャ=ラグドゥ++

第三の記録 ラフケトの民 此れに記す―

 

彼は逃げなかった。だが最後まで恐怖し怯えていた。

ただ彼は、他者の痛みも嫌だった。

震え命捧げた英傑、その名をウィジャという。