かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」 -31ページ目

官能小説「夕日に隠れて」十一

僕の中で、今すぐに松倉に襲いかかってめちゃくちゃにしてやりたいという獣性がムクムクと頭をもたげてきて、



けれども、やっぱりどうすることもできなくて…



「どうしたの?坂口くん…。」



松倉が、挑発的な目で僕の表情を覗き込んできた。



そして、そっと…ふんわりと、僕の股間に手のひらを当てた。



「ねえ坂口くん、ここ…舐めてあげよっか…?」



松倉は、しっとりとした口調で、けれども確かにそう言った。



思いもよらない言葉だった。



ただでさえ、体中が汗ばんでいるというのに…



今ここで裸になり、一番汚れているであろう部分を松倉に舐めさせるなんて…



恥ずかしいというより、僕のそこに顔を近づけた途端に、「臭い!」と松倉に軽蔑されるのではないかという恐れから、



「いや、それはいいよ!いいって…。」



と、僕は反射的に松倉の申し出を断ってしまった。



それでも松倉は、僕の股間を包み込んだ手のひらをいやらしく動かし始めて、



心なしか、その表情も淫靡に揺れ始め、



口元から時々覗けるピンク色の舌も唾液に濡れて光っていて、



それからもう一度、意味ありげに僕を覗き込んできた瞳の奥には、さっきまでとは明らかに違う妖しい光が宿っていた。



松倉は、もう僕に断ることもなく、僕の制服のベルトを外しにかかった。



股間を舐めたいという申し出には敏感に反応したのに、



それ以外の松倉の行動には、ほぼなすがままの自分…。



外され、脱がされ、露わになっていく、見慣れた僕の下半身。



「ふふ…坂口くん、トランクス派なんだね。」



「え…変かな…。」



「変だなんて言ってないよ。別に珍しいわけでもないし。」



そんなことを言いながらも、松倉はトランクス越しに僕の股間をまさぐってくる。



しばらく、そうした後…



「じゃあ…これも、脱がしちゃうよ…?」



松倉がそう言って、僕のトランクスのゴムの部分に、手をかけた。