かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」 -182ページ目

官能小説「放課後の夜」三十八

良雄の身内に熱い情欲が走り、溢れそうな思いが次なる行動を促す。

包まれた手はそのままに、自らの体を奈津子のほうにずらす。

(先生…今日は逃がさない。)

とその時、

「 波川くん… 」

奈津子が口を開いた。

「 えっ…? 」

「 話をまだ聞いてないよ。大事なことなんでしょう? 」

確かに…だがそれは良雄の中ではもう大した問題ではない。

「 いや…それはもういいんです。 」

そう言うと、良雄は自分の体を投げ出すように運転席の奈津子にがばっと覆い被さった。

片足を運転席に割り込ませ、さっきまで暖かく包まれていた手を奈津子の背後にまわして半ば強引にその肩を抱き寄せる。

もう片方の手を奈津子の向こう側の太ももに当てて引き寄せるようにする。

そして顔を近づけ、戸惑い気味の奈津子の唇に唇を、舌を捻じ込んだ。

「 んっ… 」

奈津子が呻いて息を漏らす。

興奮しすぎているために舌も唇も硬い。それでも良雄は息を荒げながら己の欲望を奈津子になすりつけ続ける。

「 ん…ふっ…。 」

やがて、もはやかなわないと思ったのか奈津子の硬さが緩みはじめ、それにつられて良雄の舌も柔らかくなってゆく。

次第にあのとろけるような快感が戻ってきた。

しかし、良雄はまだ満たされない。 奈津子の奥には、まだベールに包まれた何かがある。

良雄は太ももに当てていた手を奈津子の胸に持っていった。

その時、良雄の意識のほとんどが奈津子の胸にいっていたが、それをごまかすかのように良雄はさらに舌を舌に絡ませ、肩を抱く手に力を込める。

そしてその指先がふっと奈津子の胸に触れた時、良雄は思わず力のない溜め息をこぼした。

けれども今度は怯むことなく、かといって力むこともなく、指先を奈津子の胸の滑らかな曲線に滑らせ、這わせ、震えるほどの柔らかさと丸みを確認すると、ゆっくり崇めるように手のひらで包み込んだ。

奈津子がピクッと敏感に反応する。

良雄の手は柔軟に奈津子の胸を、女の芯をもみ始め、流れの中でその指先が最も敏感なあの突起に触れると、奈津子は急にのけぞって嬌声をあげた。

「 ああっ! 」

衣越しとはいえ、その快感は鋭かったようだ。

良雄はキスした時とはまた違う喜びの中でその声を聞きながら、奈津子の快感を助長するために濡れた舌を色香の匂いたつ耳元に這わせた。