かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」 -174ページ目

官能小説「放課後の夜」四十一

「 お願い…波川くん…。 」

奈津子がせつなげな声を出す。体を触ってくる良雄の手をもう一度取った。

本当にやめてほしいのか…?良雄も少し興が覚めた様子で動きを止め、奈津子の目を見る。

「 先生…俺のことが嫌いになった? 」

「 嫌いになんて、なってないよ…。 」

好き嫌いの前に、良雄と奈津子の間には生徒と教師という大前提があるはずだが、今の良雄はそんなことはすっかり失念してしまっている。

優しく憂いを含んで濡れた瞳、紅く妖しく光って誘惑する唇。

見つめているだけで、何度でも淫靡な興奮が敷並を打って良雄を襲ってくる。

ふいに、涼子に聞いた奈津子の不倫の噂が、妙な嫉妬心と相俟って良雄の脳裏をかすめた。

(不倫の相手なら全てを許すんですか…?)

心が燃え上がった。

良雄は逆に奈津子の手を取る。

その手を、先程から制服のズボンを突き破る勢いで膨らんでいる良雄の股間に導いて当てた。

奈津子のその手に、じんっと欲望の熱気が伝わる。

「 い…や…。 」

微かな吐息を漏らす。

「 先生…僕は昨日、先生が不倫をしているという噂を聞いたんです。 」

良雄が急に胸襟を開いて話し始めた。

瞠目して良雄を見つめ返す奈津子。ショックを受けたように固まる。

良雄はそのままの体制で、少し腰を上げ、ベルトを緩めてズボンをずり下げた。

「 顔も知らないその相手に嫉妬したこともあったけど、今はもうどうでもいい。 」

グレーのボクサーパンツも下げる。

「 先生…僕の頭の中はおかしくなりそうなぐらい、先生のことでいっぱいなんです。 」

そう言うと、良雄は呆然としている奈津子の手をさらに導き、赤く禍々(まがまが)しく虚空に向かって屹立する良雄の一物をすっと握らせた。