官能小説「夕日に隠れて」六 | かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」

官能小説「夕日に隠れて」六

松倉の意味ありげな表情…



話しながらもじもじと体をくねらせ、僕を誘い…



お互いの口から出る言葉は、すぐに意味を失い…



惹きつけ合う魂と肉欲だけが、裸の心となって二人の視線と体温を結びつけようとしていた。



僕は、いつの間にか、僕の膝に置かれていた松倉の手に、自分の手を重ねていた。



一瞬ハッとしたが、その手をひっこめようとは思わなかった。



松倉の手は、熱くもなく、冷たくもなかった。



少しだけ、松倉は彼氏もいるのに、どうして僕とこうしているのか気になった。



でも、次の瞬間、松倉が色っぽく、謎めいた微笑を浮かべ、



「ねえ、もう少し近づいてもいい?」



と言ってさらに体を寄せ、僕の肩に頭をもたせかけてきた時、僕はもう全てがどうでもよくなってしまった。



松倉は、どんどん大胆になっていった。



ふっと体を離したかと思うと、僕の腕を持ち上げ、自分の肩に回させて、僕が松倉の肩を抱く格好になった。



フフッと松倉は笑い、僕の胸に深く顔を埋めた。



松倉、甘えているのか…?そう思うと、僕はたまらなく嬉しい気分になった。



照れくささも、戸惑いも、後先を気にする気持ちも、全て捨て去って松倉に襲いかかりたいと思った。



松倉が顔を上げ、濡れた瞳で僕の顔を見た。



いいのか…?



いいのだろうか…?



……。



松倉の香りと、柔らかな体の感触に酔いしれて恍惚としているうちに、迷う気持ちが薄れてゆき、僕の本能を、女の体を今すぐ征服したい獣性が侵食していく。