官能小説「放課後の夜~土曜日~」完結
(もう決断しなくちゃいけない…。)
奈津子はシャワーの勢いを頭と背中に感じながら、一つの決意を固めた。
シャワーを止め、浴室を出て体と髪を拭き、タオルを体に巻いてベッドに向かう。
良雄がベッドに仰向けに寝たまま戻ってきた奈津子を見つめた。
奈津子はベッドの縁に静かに腰を掛け、沈んだ声で話し始めた。
「 波川くん、私達…今日で最後にしよう。 」
「 えっ!? 」
良雄が驚愕した顔をして上体を起こす。
「 波川くんにとっても、私にとっても、これ以上逢い続けるのはよくないと思う。 」
「 嫌だよ…なんでそんなこと言うの? 」
「 だから… 」
ぐっと辛さがこみ上げてきて、奈津子は頭を垂れて手のひらを額に当てる。
(ダメ…ちゃんと話しなきゃ…。)
深く息を吸い、顔を上げて髪をかきあげ、再び話し始める。
「 さっきも話したけど、波川くんはこれから大事な時期じゃない?こうしてあなたが私と逢っている間にも、他の子はみんな一生懸命に勉強してるんだよ? 」
「 ……。 」
「 私、波川くんの成績が最近落ちてることも知ってる…勉強する時に私のことがちらついて集中できなくなったりしなかった? 」
奈津子に問いかけられても、良雄は打ちのめされた顔をしたまま、何も言い返すことができない。
図星なのだろう。
「 それに私だって、家のことがある…これ以上逢い続けるのは、お互いのためにならないと思うの。 」
「 ……。 」
沈黙を続ける良雄。
「 今日で…終わりにしましょう。私だって寂しいけど、そうするしかないと思う。 」
奈津子は毅然とした態度で、うなだれている良雄に別れの言葉を投げかけた。
「 ……。 」
二人の間に、長く、重い沈黙が流れる。
本当は、奈津子は良雄に何度も謝りたかった。が、それは敢えて止めておいた。
(ここで謝れば、波川くんをもっと傷つけてしまう…。)
そんなことを思っているうちに、良雄がすすり泣きをしはじめた。
ハッとして、見ると、下を向いた良雄の顔から涙がポタポタと滴り落ちている。
(波川くん…!)
奈津子はたまらなくなってベッドに上がり、悲しみのあまり小さくなってうずくまっている良雄に抱きついた。
奈津子の目からも涙がこぼれる。
「 頑張って…波川くん。あなたは将来のために、ここで立ち上がらないといけないの。一時の情にほだされて、先を見失っちゃダメなの。 」
良雄が涙に濡れた顔を上げて奈津子を見つめる。
「 今日で…本当に終わりなの?もう逢わないの? 」
良雄がせつない声で奈津子に問いかける。
「 そう…楽しい時間は、これで終わり。波川くんも、私も、そろそろ現実を見ないといけないの。 」
奈津子が言うと、良雄はしゃくりあげて子供の泣き顔になった。
「 本当に、もう逢ってくれないの? 」
「 そうよ…もう逢わない。 」
良雄はまたうなだれて涙をこぼした。
「 これから頑張らなきゃダメなんだよ…わかった?…ねえ、波川くん。 」
奈津子も涙をこぼしながら、良雄の肩を抱いて決意を促す。
「 私もつらいの。波川くん…わかって?ね? 」
少し間を置いて、良雄は小さくうなずいた。
そして再び顔を上げ、
「 わかったよ…先生。 」
と言い、奈津子の目をじっと見つめると、顔を近づけて奈津子に口づけをした。
(いいわ…。)
これで最後なのだと、奈津子は良雄の首に腕を回してその口づけを暖かく迎える。
そうしていると、良雄は興奮してきたらしく、硬くなったモノの先が奈津子の下腹に当たった。
「 先生…最後に…。 」
良雄はそう言って、奈津子をベッドに寝かせた。
奈津子は流れに身を任せつつ、体の感覚から離れて、我が身の行く先を想う。
(週明けに、学校に辞表を提出しよう…もう顔を合わせることもない。本当に、これが最後……)
良雄が奈津子の体に入ってきた。
腰を激しく振って、奈津子の体の奥を突いてくる。
(波川…くん…。)
しかし、これからという時に、何故か良雄が失速しはじめ、奈津子の中に入っているモノも段々硬さをなくしていく。
「 ……? 」
動きが、完全に止まった。
見ると、良雄がまた泣き顔になってポロポロ涙をこぼしている。
「 うおおお~!! 」
良雄は声をあげて泣き崩れ、奈津子にそのまま覆い被さった。
奈津子も涙を流し、下から良雄の体をひしと抱きしめた。
(ごめんね…。)
いつまでも抱き合いながら、奈津子はこのまま二人の体が夜の闇に消えてしまえばいいのにと思った。
~完~
奈津子はシャワーの勢いを頭と背中に感じながら、一つの決意を固めた。
シャワーを止め、浴室を出て体と髪を拭き、タオルを体に巻いてベッドに向かう。
良雄がベッドに仰向けに寝たまま戻ってきた奈津子を見つめた。
奈津子はベッドの縁に静かに腰を掛け、沈んだ声で話し始めた。
「 波川くん、私達…今日で最後にしよう。 」
「 えっ!? 」
良雄が驚愕した顔をして上体を起こす。
「 波川くんにとっても、私にとっても、これ以上逢い続けるのはよくないと思う。 」
「 嫌だよ…なんでそんなこと言うの? 」
「 だから… 」
ぐっと辛さがこみ上げてきて、奈津子は頭を垂れて手のひらを額に当てる。
(ダメ…ちゃんと話しなきゃ…。)
深く息を吸い、顔を上げて髪をかきあげ、再び話し始める。
「 さっきも話したけど、波川くんはこれから大事な時期じゃない?こうしてあなたが私と逢っている間にも、他の子はみんな一生懸命に勉強してるんだよ? 」
「 ……。 」
「 私、波川くんの成績が最近落ちてることも知ってる…勉強する時に私のことがちらついて集中できなくなったりしなかった? 」
奈津子に問いかけられても、良雄は打ちのめされた顔をしたまま、何も言い返すことができない。
図星なのだろう。
「 それに私だって、家のことがある…これ以上逢い続けるのは、お互いのためにならないと思うの。 」
「 ……。 」
沈黙を続ける良雄。
「 今日で…終わりにしましょう。私だって寂しいけど、そうするしかないと思う。 」
奈津子は毅然とした態度で、うなだれている良雄に別れの言葉を投げかけた。
「 ……。 」
二人の間に、長く、重い沈黙が流れる。
本当は、奈津子は良雄に何度も謝りたかった。が、それは敢えて止めておいた。
(ここで謝れば、波川くんをもっと傷つけてしまう…。)
そんなことを思っているうちに、良雄がすすり泣きをしはじめた。
ハッとして、見ると、下を向いた良雄の顔から涙がポタポタと滴り落ちている。
(波川くん…!)
奈津子はたまらなくなってベッドに上がり、悲しみのあまり小さくなってうずくまっている良雄に抱きついた。
奈津子の目からも涙がこぼれる。
「 頑張って…波川くん。あなたは将来のために、ここで立ち上がらないといけないの。一時の情にほだされて、先を見失っちゃダメなの。 」
良雄が涙に濡れた顔を上げて奈津子を見つめる。
「 今日で…本当に終わりなの?もう逢わないの? 」
良雄がせつない声で奈津子に問いかける。
「 そう…楽しい時間は、これで終わり。波川くんも、私も、そろそろ現実を見ないといけないの。 」
奈津子が言うと、良雄はしゃくりあげて子供の泣き顔になった。
「 本当に、もう逢ってくれないの? 」
「 そうよ…もう逢わない。 」
良雄はまたうなだれて涙をこぼした。
「 これから頑張らなきゃダメなんだよ…わかった?…ねえ、波川くん。 」
奈津子も涙をこぼしながら、良雄の肩を抱いて決意を促す。
「 私もつらいの。波川くん…わかって?ね? 」
少し間を置いて、良雄は小さくうなずいた。
そして再び顔を上げ、
「 わかったよ…先生。 」
と言い、奈津子の目をじっと見つめると、顔を近づけて奈津子に口づけをした。
(いいわ…。)
これで最後なのだと、奈津子は良雄の首に腕を回してその口づけを暖かく迎える。
そうしていると、良雄は興奮してきたらしく、硬くなったモノの先が奈津子の下腹に当たった。
「 先生…最後に…。 」
良雄はそう言って、奈津子をベッドに寝かせた。
奈津子は流れに身を任せつつ、体の感覚から離れて、我が身の行く先を想う。
(週明けに、学校に辞表を提出しよう…もう顔を合わせることもない。本当に、これが最後……)
良雄が奈津子の体に入ってきた。
腰を激しく振って、奈津子の体の奥を突いてくる。
(波川…くん…。)
しかし、これからという時に、何故か良雄が失速しはじめ、奈津子の中に入っているモノも段々硬さをなくしていく。
「 ……? 」
動きが、完全に止まった。
見ると、良雄がまた泣き顔になってポロポロ涙をこぼしている。
「 うおおお~!! 」
良雄は声をあげて泣き崩れ、奈津子にそのまま覆い被さった。
奈津子も涙を流し、下から良雄の体をひしと抱きしめた。
(ごめんね…。)
いつまでも抱き合いながら、奈津子はこのまま二人の体が夜の闇に消えてしまえばいいのにと思った。
~完~