官能小説「放課後の夜~奈津子~」八十七 | かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」

官能小説「放課後の夜~奈津子~」八十七

相田康夫…。


奈津子の現在中学生である上の息子の担任だ。


体育の先生でもある相田は、見た目も雰囲気も爽やかで人あたりも良く、息子の個人面談の際に初めて顔を合わせた時から奈津子は好印象を持っていた。


二人きりでゆっくり話したのは、その1ヶ月ほど後のことである。


その日、平日の仕事帰りに銀行のATMで順番を待っていると、そこへ出入り口の自動ドアから相田が入ってきたのだった。


相田は奈津子にすぐに気づき、にっこり優しい笑顔を浮かべて挨拶してきた。


奈津子も一旦順番待ちの列から抜けて、丁寧に挨拶を返した。ちゃんと自分のことを覚えていて、すぐに気づいてくれたのが嬉しかった。


こうして近くで話してみると、にこやかではあるが、顔立ちも整っていていい男だ、と奈津子は改めて思った。


一通りの挨拶を済ませると、相田は奈津子にこれから時間があるかと聞いてきて、この後すぐ近くの店でお茶でも飲みませんかと誘ってきた。


夕飯の支度のことが多少気になったが、少しくらいならいいかと相田の誘いに乗ることにした。


その銀行の向かいにファミリーレストランがあり、そこに二人で入って色々な話をした。


その中で二人にはいくつか共通点があるということを知った。お互いに既婚者であること、子供が二人いること、同い年であること、そして相田は、この時奈津子が自分と同じ中学校の教師であることも初めて知った。


相田は奈津子と共通点が多いことを目を輝かせて喜んだ。


奈津子もなんだか嬉しく、楽しく、話は大いに盛り上がった。


が、やはり夕飯の支度をしなければならない。奈津子はしばらく話した後そのことを相田に告げると、相田も快く理解してくれて二人は席を立った。


相田は財布を出した奈津子を制して会計を済ませ、店を出ると奈津子に連絡先を交換しましょうと言ってきた。


奈津子は迷うことなくすぐに携帯電話をバッグから出し、連絡先を交換した。


ほんの軽い気持ちだった。


しかし相田は積極的で、次の日から毎日、何度もメールをしてきた。気軽に電話できない分、メールでコミュニケーションをとる形だった。


二人が密会するようになるまで時間はそうかからなかった。


今から思えば、相田は初めて奈津子と顔を合わせた時からこうなることを望んでいたのかもしれない。


奈津子はいけないと思いつつも…相田の熱意と魅力に負け、甘く囁く声に流されていった。


やがて肉体関係を結ぶようになると、相田は最初のうちは控えめに奈津子の体を求めてきたが、逢瀬を重ねていくにつれて段々と本当の性癖を表し始めた。