官能小説「放課後の夜」二十
翌日、この日も奈津子の授業があることはチェック済みだ。良雄は教室の時計を見る。もうすぐ昼休みが終わる時間だ。
休み時間のざわついた教室の中でも、ふと一人になれば奈津子のことが頭に浮かんでくる。今日は帰り際の、最後に奈津子の数学の時間がある。
具体的に何か言おうとか、態度で表そうとかいう計画はない。ただ、昨日あんなことがあって今日何事もなく授業を終えるのはどう考えても無理だと思うのだ。
奈津子はどうでてくるのか?良雄は想像せずにはいられない。いや、期待せずにはいられない。何かよすがになるような言葉をくれないだろうか。何かを匂わせる仕草でもいい。
良雄は性格的には短気な部類に入るのかもしれない。喧嘩っ早いのとはまた違うのだが、どっちつかずの状態が好きになれないし、気になることがあったら出来るだけ早く解決したくなってしまう。良くも悪くもそうなのだ。
奈津子に侮辱され、軽蔑される可能性も無くはないが、それでも前向きでいられる自分を、良雄は誇らしいとさえ思っていた。客観的に見れば思春期に特有の思い込みと片づけられるものだが、良雄はこの時すでに暴走へのカウントダウンに入っていたのだ。
今日も奈津子は問題を集めたプリントを配り、生徒の様子を窺いながら教室内を歩き回るだろう。
自分の席に回って来たら…何か言うべきことがあるだろうか?素振りで伝えられることがあるだろうか?自意識過剰のあまり頭が先走りして、混乱する。
(逆に…そうだ、先生の方から何かあってもいいはずだ。)
そんなふうに思ったりもする。
この日の放課後、自分がとんでもない行動に出ることになるなど想像もせずに…
休み時間のざわついた教室の中でも、ふと一人になれば奈津子のことが頭に浮かんでくる。今日は帰り際の、最後に奈津子の数学の時間がある。
具体的に何か言おうとか、態度で表そうとかいう計画はない。ただ、昨日あんなことがあって今日何事もなく授業を終えるのはどう考えても無理だと思うのだ。
奈津子はどうでてくるのか?良雄は想像せずにはいられない。いや、期待せずにはいられない。何かよすがになるような言葉をくれないだろうか。何かを匂わせる仕草でもいい。
良雄は性格的には短気な部類に入るのかもしれない。喧嘩っ早いのとはまた違うのだが、どっちつかずの状態が好きになれないし、気になることがあったら出来るだけ早く解決したくなってしまう。良くも悪くもそうなのだ。
奈津子に侮辱され、軽蔑される可能性も無くはないが、それでも前向きでいられる自分を、良雄は誇らしいとさえ思っていた。客観的に見れば思春期に特有の思い込みと片づけられるものだが、良雄はこの時すでに暴走へのカウントダウンに入っていたのだ。
今日も奈津子は問題を集めたプリントを配り、生徒の様子を窺いながら教室内を歩き回るだろう。
自分の席に回って来たら…何か言うべきことがあるだろうか?素振りで伝えられることがあるだろうか?自意識過剰のあまり頭が先走りして、混乱する。
(逆に…そうだ、先生の方から何かあってもいいはずだ。)
そんなふうに思ったりもする。
この日の放課後、自分がとんでもない行動に出ることになるなど想像もせずに…