官能小説「放課後の夜」四 | かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」

官能小説「放課後の夜」四

「 そんなことより良雄、なあ!聞いてんのか? 」

様々な妄念が渦巻いている良雄の頭の中を揺り起こすように達也は良雄の肩を叩く。

「 聞いてるよ。何だよ。 」

良雄が応えると達也は急に声を潜め、耳打ちするように、

「 今日、うちの親、二人とも旅行でいないんだよ。 」

と言った。良雄はそれを聞いた瞬間は達也が何を言いたいのかよくわからなかったが、達也のニヤリとした顔を見てピンときた。

「 ああ、この前言ってた裏ビデオか! 」
「 バカ!シー!声がでけえよ。 」

二人は周りの反応を見たが、幸いみんなはそれぞれに固まって会話に集中しているようだった。

裏ビデオ。一週間ほど前だったか、達也は父親の裏ビデオの隠し場所を偶然に発見したらしく、機会があったら是非一緒に見ようと良雄に言ってきたのを思い出したのだ。

奈津子に対する思いは何がなんでも隠したい良雄だが、裏ビデオに対する興味は隠しきれない。良雄は女性の陰部をまだ見たことがないのだ。当然ながら初体験もまだである。ヘアヌードまでなら写真で見たことがあるが、それも達也の部屋でこっそりと見せてもらったのだった。

「 良雄、まだ女のアソコ、ちゃんと見たことないんだろ?見せてやるぜ。今日オレの部屋に来いよ。 」

断る理由はない。親には友達の家で勉強すると言えば遅くなっても怒られたりしないだろう。今度は違う理由で高鳴る鼓動を感じながら、良雄は達也の誘いに大きく頷いた。