前回は、新型うつ病と従来型うつ病を見分けることは難しい、
ということをご説明しました。


では、自分がどちらなのかわからない人は
どうすれば良いのでしょうか?


答えは、「従来型うつ病としての治療を受ける」ことです。


従来型うつ病は、脳の病気です。
適切な薬を飲めば、必ず症状は軽快します。

もしも、従来型うつとしての治療を続けて
それでも症状に変化が見られなければ、
その時はじめて他の病気を疑うべきです。

新型うつ病以外にも、うつ病かのように見える病気は
他にいくらでもあります。

まずは、精神科を受診し、治療を受けましょう。
見分けるのは、それからです。


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みなさんの中には、自分が「従来型うつ病」か「新型うつ病」か、
どちらなのかがわからないという方もいらっしゃることと思います。

その通り、症状だけではなんとも判断しにくいからこそ
同じ「うつ病」という名前がついているのです。


私の経験だと、新型/従来型の一番の違いは
「死んでしまいたい/消えてしまいたい」と考える強さではないかと思います。
従来型うつ病の思考は、明らかに正常の思考ではないため
はっきりとわかります。

しかし、やはり本人には異常であるとの自覚がないことが多いため、
この判断法も限界があるでしょう。

では、どのように判断すればいいのか…
これは次回の更新でお伝えします。


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新型うつの症状には、どのようなものがあるのでしょうか。

・全身倦怠感
・体がうまく動かない
・やる気が出ず、行動に結びつかない
・一日の中での、感情の浮き沈みが激しい
・イライラする、あるいは無感動になる
・睡眠が不規則になる

など、多岐にわたります。

一見すると、従来型うつとさほど変わりが無いように見えます。
実際、病院では従来型うつと新型うつが逆に診断されてしまうことも良くあるのです。

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従来型うつについては、前回の記事にて触れました。


では、新型うつとはどのようなものでしょうか?



新型うつとは、ひと言で言うと
「仕事は辛くてできないが、それ以外の趣味や娯楽は楽しめる」
というものです。

従来型うつでは、通常楽しいはずの趣味ですら楽しめなくなってしまうものですが、
この新型うつではそれまでの趣味は変わりなく楽しむことができます。


これだけ聞くと、ただのサボりなのではないかと思ってしまいますね。
しかし、新型うつには、従来型とは違った苦しみもあるのです。

それは、また後日。

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私が従来型うつを発症したのは、いまから8年も前のことになります。

あの頃は、いま振り返ってみても相当つらい精神状態でした。


道を歩いていても、一歩踏み出すごとに

「次の一歩で死のう」

「もう一歩踏み出したら、道路へ飛び出そう」

「もう少しがんばって、駅まで行けば、線路に飛び込める」





周囲の景色が、比喩でも例えでもなく灰色に見えました。

色調が沈んで、感情が鈍磨し、暖かな木漏れ日も、美しい夕日も、暗い蛍光灯も、すべてが同じに見えていました。

道行く人の表情はみな暗く、笑い声は異世界から聞こえてくるお寺の鐘のようでした。




これが、従来型うつの症状です。

では、新型うつとはいかなるものでしょうか。



また後日。