完全新作の難しさ
ゲーム販売において、シリーズブランドがない完全新作の売り上げを伸ばすのは非常に難しい
シリーズブランドがあるゲームは、内容がどうであれ必ず売れるものだ
有名なのは、FFやドラクエ
他にはメタルギア、Call of Duty、などなど
そのシリーズブランドを冠したタイトルのゲームであれば、必ず売れる
それに対して、完全新作の売り上げを伸ばすのは難しい
まず、プレイヤーが完全新作に面白さを確信することができない
もしかしたらつまらないのではないか、と思ってしまう
そして、認知度を広めるのが難しい
シリーズブランドがあるものであれば、確実に広まる
いろんなところで話題にされ、期待が広まる
しかし、完全新作はそうはいかない
完全新作の売り上げを伸ばすには、努力が必要だ
大々的に宣伝する、有名な絵師や声優を起用する、などなど
いずれにしろ費用がかかり、売れなければ大損になってしまう
一つの抜け道として、アニメなどの作品のゲーム化というのがあるが、やはりシリーズブランドほど強力ではない
作品の人気に非常に左右され、ゲーム内容次第では売り上げは伸びなくなることもある
ちなみに、以上の売り上げを伸ばす要素を全て含んだのが、MHP3だ
MHというシリーズブランド、大々的な広告、バキやメタルギアなどのコラボレーション
その結果、社会現象と言っていいくらいのあれほどの売り上げを記録した
逆に完全新作の難しさにぶつかってしまったのが、レベル5の二ノ国だろう
いろんなところで話題になっていたが、在庫が山ほど残り、福袋にたくさん突っ込まれる結果になった
たしかにジブリとのコラボレーションは注目されたが、それが多くのゲームプレイヤーの注目を集めることにはならなかったし、つまりゲームとしての価値を高めたかもわからない
宣伝もそれほど行われていなかったと僕自身は思う
「社運をかけた作品」だったらしいが、完全新作の難しさに負けた、と言ってよいだろう
ファミコンなどのゲーム黎明期では、シリーズブランドは存在しなかった
なぜなら、もちろんシリーズとなるほどゲームが出ていなかったからだ
しかし、もはや現在では、ゲームの歴史はシリーズブランドが出るには十分長く、売れるタイトルは固定されてきた
完全新作というのは、非常に出づらい立場にあるのだ