江岑棚は、紀州徳川家に茶頭として仕えた表千家四代江岑宗左が好んだ小棚。

和歌山城下の三木町に下屋敷があり、この屋敷滞在中に好んだ物をはじめとするので三木町棚とも呼ばれる。

由来は、この屋敷にあった樅(もみ)、檜(ひのき)、杉の3種の残材を使い寄木の棚に好んだという説と、紀州家から樅の折箱を拝領したので、これを引き出しとし、すでにあった残材を組み合わせて好んだという二説。

薄茶点前では引き出しを開け、その中に薄茶器をしまい、濃茶点前では仕覆をしまうところが見せ場となる。


この日はまだ関東の桜前線は足踏み状態だったが、桜の食籠と木蓮の茶碗を持参。

着物は毎年この季節には袖を通す、池田重子さんプロデュースの夢工房の桜小紋。袖裏などに昔の着物に見られた紅絹(もみ)に見立てた紅い裏地がついていてレトロな感じ。枝垂れ桜の帯で桜尽くしコーデ。



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