経営戦略の構成要素

~シナジー~

 

範囲の経済性とは

シナジーと似た概念であり、企業が複数の事業活動を行うことより、それぞれの事業を独立して行っているときよりも、より経済的な事業運営が可能になること

 

図1 範囲の経済性の例

光学技術に対する研究開発費(ノウハウ)

→プリンタ事業/カメラ事業/コピー事業/FAX事業

 

※Chapter3のSection2で学習する規模の経済は、同じものを数多く作って固定費を分散させることを意味するのに対し、範囲の経済は、多様な種類のものを作ることによって固定費を分散させることを意味。

 

※範囲の経済の源泉には、販売チャンネルや設備などの有形資源のほかに、ブランドや知識、ノウハウなどの無形資源があるが、近年では特に後者を見えざる資産(情報的経営資源)として重要視するようになる。

 

用語

固定費と変動費

生産にかかる費用を、大きくこの2種類に分けられる

 

固定費

生産費用のうち、土地代や設備代などのように、生産数量の変化に関係なく一定額を要する費用の事。

 

変動費

生産費用のうち生産数量の変化とともに増減する費用の事。

 

シナジーは以上