日々がすぎていって
なにもかも てのひらからこぼれ落ちていく 砂のような
過ぎてしまえば 現実も ゆめも 同じ重さ
過ぎるぶんだけゆめになっていく
手にひらから こぼれた 無感情な 砂
やがて
それは 六角形の結晶に姿を変える
ほのかに ともる
なにをしても みたされず
疲弊した 者たちの 内面を静かに 暴く
もういいの
白い 雪は 無言に降り積もる。
どうしてつかれるのか
どうして 悲しくなるの?
と彼が私にきくので
それはね 私もあなたと同じ、と告げる
そういって涙がこぼれた。
ともる灯りを彼に手渡す
僕だけじゃなくて、君もなんだね、と彼はいった
うん そう…
じゃあさ 一緒に灯りをみようよ
ぼくだけじゃないってわかったから 教えられたはずの きみもそうだから
だから 夜の月に浮かぶ 灯りをみようよ
雪が優しく降るから
一緒にいよう
うん。
傍らに寄り添う 私たちの視線は子供のように空を見上げる
息が白く 視界を夢のようによぎる
何回も
その間から見える
わたしたちにともる ほのかな灯り
