バチッという 激しい音とともに

一気に そちらにひきこまれる

一瞬にして目の前に広がる 漆黒の深き闇

静かに佇む夜の桜

ほのかに灯りをその身にまとって……

………ああ

これが

「彼」ね


そこから感じるのは

もの静かな穏やかさ

でもよこたわる 意志の強さ

鋭い刃に反射する冷たい光

いぶし銀のような

その魂

「……………」

ひらひら微かにまった花びらの下で

全身で「彼」を感じてみる

魂を感じてみる


垣間見た彼の世界


鋭くも その舞う花びらは かくも優しい


しばらく目を閉じて

その灯と同じほのかな優しさにひたる