いま中国人は何を考えているのか (日経プレミアシリーズ)/日本経済新聞出版社
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先日読んだ「日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 」と同じく、
こちらもFacebook上で紹介いただいた本。ほんとにありがとうございます。

尖閣の問題が引き金となって起きた(ということに表向きなっている)
反日デモに関し、そうした事態を引き起こすまでに至った背景を
もう少し詳しく掴みたいと思い、読む。

簡単に調べてみたところ、著者についてはいろいろな批判もある模様。
ただ、彼が中国の多くの都市に足を運び、直に見聞きし、感じ、
この本にしたためたことはまさに中国の「いま」を反映しているのだろう
ということが想像でき、臨場感があった。

・5億人もの膨大なネット人口を抱え、統治に際して不都合となる
 ネット世論の形成を恐れる当局

・選挙という手続きを踏まない一党独裁の国家だからこそ、
 自らのパフォーマンスを出し続けることこそが
 政権を維持するための唯一の手段という、共産党の置かれた環境

・歴史的に見たとき、共産党政権の正当性は日本に対する
 「徹底抗戦」の姿勢に由来するものだというひとつの見解と、
 一方で、政治的に反日デモを抑制したいという政府の思惑。
 そして、この間に横たわる矛盾

特に大事だなと感じたポイントは上記の3点だけど、
こうして単純に3つ並べてみただけでも、様々な事象が
時々刻々と変化しながら、複雑に関係し合っている印象を受ける。

正直、まだ細かいことは分からない。
この本に書いていることはあくまで著者のひとつの視点であり、
これが全て正しいとも思えない。
とはいうものの、中国という国について改めて自分なりに
考え直すきっかけを作ってもらえたことは事実。
引き続き、中国の状況を自分なりに理解するために
アンテナは高く立て続けていようと感じた。