次男が自転車の補助輪を外して、練習を始めて数か月が経ちました。
練習している自転車は、長男のお下がり。
8年以上も前のものになるので、錆びだらけだし、タイヤにもヒビが入っていました。
私は、この自転車に次男を乗せることが嫌でなりませんでした。
ハンドルはきちんと動くのか。
タイヤもすぐにパンクしてしまうのではないか。
「これ、大丈夫?」と何度もダンナに聞きました。
そのたびに、ダンナは「大丈夫、大丈夫」と適当な返事しかしませんでした。
そして、決まって「新しい自転車を買うカネがどこにある?」と言いました。
パートのお給料を使えば、買うことはできました。
でも、買った後のことを考えると、恐ろしくてできませんでした。
「ムダ金使いやがって!!!」と何度も怒鳴られることは、分かっていました。
これ以上、精神的に追い詰められたくない私は、無理やり自分を納得させ、お古の自転車で次男と練習をしていました。
次男が、パパと練習するのは嫌だと拒否したため、練習は全て私とやりました。
そして、事故は起こりました。
練習をしようとして自転車を準備していると、後輪のタイヤの空気があまくなっていたので、長男が空気を入れてくれました。
そして家の前の道路で練習を始め、Uターンするために自転車を降りた直後
バンッ!!!!
すごい音がしました。次の瞬間、次男が
「痛い!!痛い!!!」
と叫び、足を地面につくことができずにいました。
左足を見ると、鋭い切り傷ができていました。
あたりを見るとプラスチックの破片が落ちています。
私が自転車を支えようと、次男からうけとると、自転車がくにゃり、と沈みました。
そこでようやく、後輪がバーストして、タイヤの部分が裂けていることに気付きました。
バーストした勢いで自転車の部品が弾け飛び、次男の足を切り裂いたのです。
血の気が引きました。
傷口に破片が入っていないことを確認して、足を洗い、次男にはとにかく休むように言いました。
そして長男がダンナにそのことを知らせると、ダンナは
「お前が空気を入れすぎたからだ!」
と長男を責めました。
次男を心配することもせず、
チッと舌打ちして
「新しい自転車、いるのか…」
と言いました。
怪我が足の切り傷だけで済んだのは、不幸中の幸いでした。
飛び散ったプラスチック片は鋭く、もし喉や目に刺さっていたら、大惨事になっていたでしょう。