私は現在JMAA(日本メディカルアロマテラピー協会)の
「フランス式メディカルアロマ講座」を開講しています。
受講生の皆様から
「アロマにイギリス式やフランス式があるのは知らなかった。」
「香りが好きなのでアロマを勉強したいから参加した。」
などの感想を伺います。
私自身も17年前にアロマを勉強した時には
イギリス式やフランス式があるとは全く知りませんでした。
では、フランス式メディカルアロマテラピーとイギリス式アロマテラピーの違いとは何でしょうか?
フランス式メディカルアロマテラピーは、精油の成分(含有量)を利用して
病気の予防や体調不良を改善する自然療法です。
また、精油の成分を分析し治療目的で研究されているので、医療面の臨床データが豊富です。
1910年フランスの調香師ルネ・モーリス・ガトフォッセは、
事故で頭と両手に大きな火傷を負ってしまいました。
その時に手元にあったラベンダー精油をとっさに使用したことから、
ガットフォセはラベンダー油の優れた特性を身を持って体験することになります。
その体験から、アロマ(芳香)とテラピー(療法)を足した「アロマテラピー」という言葉が生まれました。
その後、フランス軍医であったジャン・バルネが
負傷者達に精油を使った治療をして大きな成果を出したのが
メディカルアロマテラピーの起源です。
イギリス式アロマテラピーは、主に香りとマッサージによるリラクゼーションとして利用します。
日本での普及率が高く、一般的に言われているアロマテラピーは、このイギリス式です。
フランスのマグリット・モーリーが1961年に精油を植物油に希釈してマッサージする方法を提唱しました。
これがイギリスに伝わり、マッサージやリラクゼーションとしてのアロマテラピーが定着したのが
始まりです。
日本のアロマテラピーはイギリス・アロマテラピー理論の翻訳から始まりました。
2つのアロマテラピーにはそれぞれに長所があり、また共通することもありますが、
香りを楽しむときはイギリス式、
薬理効果を期待するときはフランス式
と使い分けてしてはいかがでしょうか。
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