上田「ならその男で確定だな」

俺(愛川)「それはない。あくまで写真の上であって写真の奥のほうに写っていない人かもしれないし確定じゃない」

江藤「確定するにはどうしたらいい?」

俺「それは簡単。尾行すること。そしてメインステージの演目とアングルで特定する。例えば美術部の絵は初日に行こうが二日目に行こうが同じだ。しかしメインステージは違う。1日目にアイドルなら二日目にアイドルはありえない。そこで場所が特定でくる。またアングル。ステージの左にいたのにブログには右からの写真はありえない。左からの写真であればもう確定。なのでこの時点での確定はありえない」

江藤「同意見。いまこの人と決めつけるにはまだ早い。なぜなら否定されたら終わりだから。これは絶対にあなたですよねっていう証拠がないと逃げられる。決めるなら一発で決めないと。なので絶対に言い逃れができない証拠写真はないと」

上田「なお俺と江藤ちゃんは4年生最後の四月祭になる。この問題は来年に決めたい。絶対に初日に特定して二日目に直接は話しかけて本人に直接注意したい」

江藤「そっかーいよいよ来年が最後かー」




2019年5月四月祭前日

俺「でどうします?」

上田「明日は奴を見つけ次第尾行をつける。そしてまず入場したときに取材許可書発行所へいくかどうかを見る。こことても重要。それをもっているかいないかで話が変わるから。そしてメインステージに行ったら後ろから写真を撮りまくる。そして本日アップさっるであろう初日のダイジェストをまつ」

俺「それで?」


上田「明日二日目のオープニングで尾行。取材許可書なしで写真撮った時点で3人で取り囲んでブログについて話して『削除してくださいね』って行って許可書発行所に連れていき名前書いてもらって許可書発行して首にかけて終わり。向こうも話せばわかってくれる人だと思うから」

江藤「もし管理人と認めなかったら?」

上田「初日の証拠を出す。写真とブログの写真のアングルが同じだと」

俺「それでよいと思います」

江藤「ただそれだと一つ問題がある」

俺「なんすか問題って?」

江藤「暴れたらどうすんのよ?」

上田「取り押さえるっきゃないでしょ」

江藤「ま4人いれば余裕か」

上田「いや伊藤ちゃんはえらくなっちゃったから現場には来られない」

俺「となると3人でか。そして二日目か。そしてそれが先輩たちにとって最後のチャンスとなるわけで」

江藤「俺としては現役中にこの問題を解決したいから」

俺「1つ提案があるんですが」

江藤「なに?」

俺「ブログに書きこんでみません?『会場で声をかけてもいいですか?』って」

江藤「なんでよ?」

俺「ジャーなリズム論の授業でならったんですが週刊誌のスクープって数日前に必ず『今週のに載りますから」って連絡が入るんですよ。なら俺たちも一言だけ連絡しましょうよ」

江藤「まあそれくらいならいいよ。なお関西大学常任委員の名前は出すんじゃないよ」

俺「OKっす」




2019年5月四月祭前日夜



私は今日まで迷惑かけてきましたの記事のコメント欄より

題名 はじめまして
名前 記入なし
コメント 明日はいよいよ四月祭楽しみですねところで管理人さんに写真についてのお話があるのですが声をかけてもよろしいでしょうか?


俺はこうブログにコメントをした。







2019年5月四月祭当日

江藤「まずは4人で青門と正門へ別れよう。やつを見つけ次第LINEして」

俺「OKです。しかし伊藤ちゃんは別の仕事があるのでこれからは基本3人で動くことになります。現場にはしばらく出られないそうですよ」

上田「オープニングはじまるぞ」

俺(愛川)「来ました青門前にいます」

上田「向かう」

青門前で3人がそろう。

上田「いちおうお客さんの写真は撮っておくよ」

江藤「わかった」

上田「さてここからは誰かが尾行しなければいけない。さすがに3にんだとまずい。誰がいく?」

俺「別に俺でもいいっすよ」

江藤「いや俺に行かせてくれ。もともとこれは俺たちの代の問題なので」

俺「先輩が言うなら仕方ない。どうぞ」

すると江藤はその男の後をついていったのだ。

江藤「パンフレットをもらう?いやもう持ってるな。なんでだ?そして撮影許可書は申請してない!よし!」

とついていきLINEも送信した。

江藤「1号棟に入っていったぞ生物部の展示見ているな」

30分ほどして男は外に出た。その後ろを江藤はぴったりとマークする。まるで気づかれていないようだ。そして男は3号棟に入ろうとしたところ


40代の女性「あのすいませんクイズノックアウトの整理券どこですか?今きたんです?まだ間に合いますよね?」

江藤に話しかけた。両手には小さな男の子の手をつないでいる。

江藤「え?クイズ?いやあのいや」

周りを見渡すもピンクのジャンバーを着たスタッフはいない自分だけだ。しかたなく持っていたパンフレットを開いて

江藤「ここで10時から配布。まだ間に合うと思いますよ」

といいその親子に別れを告げた。なお周りを見渡しても男はいない。

江藤「うわやっちまったなはぐれちまったよ」

江藤はこのことを二人にLINEした。

俺「江藤さんまじかよ。俺も今誘導の仕事していて手が離せないんですよ。なんとか探して尾行してくださいよ」

しかしこの日結局男を見つけることができずに終了時間を迎えてしまった。



四月祭1日目終了後


江藤「今回はすまん」

俺「いやいいっすよ」

上田「確かにジャンバー着てれば怪しまれないが声かけられちゃうよな」

江藤「申し訳ない」

上田「しかし残念だな。これで今年中にこの問題を解決することができなくなってしまったな。明日尾行に成功して写真を一致させても話しかけるのは来年になってしまう。秋の渋谷祭はあるにはあるが来るかわからんしな」

江藤「本当にすまんな」

俺「うーん今年中に解決したんですよね?」

上田「もちろん」

俺「特定したいんですよね?」

上田「もちろん」

俺「直接話しかけたいんですよね」

上田「その勇気はある」

俺「1つだけ可能性がないこともないです。しかしこれはギャンブルになるしそうとうな賭けになりますがやってみます?」

江藤「え?あるの?」どうやるの?」

俺「どうやるのか?それはね本人に聞いてみるんですよ」

江藤「意味不明だけど」

俺「まちょっくらやってみます。とりあえずもうすぐ1日目の反省会が始まるので行きましょう」

3人は会議室へ向かった。


次回へ続く。

 

 

写真はイメージ図です。