それは不運な運命だったんだ。


同じ職場で働いている彼女。すぐ目の前に座っている彼女。


だけど、僕の前の彼女の存在が明かされるのは、時間の問題だった。


そう、元カノが同じ職場にいるのだ。


同じ職場に元カノと彼女が一緒にいる。彼女には耐え難い境遇。


全く元カノには、気持ちは揺るがない自信はあるし、何より今の彼女が一番大切。


元カノもそれを望んでいる。


僕が幸せである形であれば良いと言う。


しかし、引き裂かれてしまう思いもある。今の彼女の心が元カノの存在に耐えられない、受け入れられないと感じている。


そんな思いをしている事はわかってる。でも、ごめんね。


今はそれしかいえない・・・



仕事場に行っても、休みの日でも、君の表情を見る事ができる。

ずっと一緒にいても息が詰まる思いはなく、二人だけの秘密なんかを考えたりして、わくわくどきどきしながら仕事をしたりもしている。

今までにないこの気持ち、君の存在の尊さを感じるよ。


ずっと離したくない。


うちの会社で今、人手がたらず、職員を募集していた。

履歴書を1枚1枚ながめて、どれもぱっとしない経歴だった。

なかなか決まらないまま、数日が過ぎ、ある日、机の上に新しい履歴書

が置かれていた。


そこに貼られた写真には、とてもういういしい、これから社会に臨む

表情がうつっていた。


その時は、こうなる事を予感もしていなかったが、


「この人に会いたい」


それだけは思わせる写真だった。