私は、ハッと振り向き、
「あ、敦賀さん!おはようござ…ん?」
キュララララララッッ
似非紳士スマイル-!?な、何故ーーー!?
私何かしましたかーーー!?
「いやぁ…知らなかったなあ。ずいぶんと仲が良さそうだったね?彼、君の共演者なのかい?」
「え?あ、はい、ええまあ(え、聞いてたんだ…)」
「彼とはどのくらいの付き合いなの?名前で呼び合うなんて、珍しいよね?」
キュララララララッ
「バレンタインのチョコってお世話になった人に渡すって言ってたよね?」
キュララララララッ
「どんなお世話を受けたの?」
キュララララララッ
「彼に手料理なんか作ってあげてるんだ。…俺だけじゃなかったんだね。知らなかったよ。」
キュララララララッ
煌めきが突き刺さって痛いんですが…っていうか口を挟めないんですが!!
「彼とは、どんな番組で共演してるのかな?」
キュララララララッ
ギクッ
それは言うわけにはいかない!!
「し、視聴者の夢を壊してしまわない様、私が出演している事は、トップシークレットなんです!いくら敦賀さんでも……」
「教える訳にはいかない、と、ふぅん……」
私の言葉を引き続き、トーンが更に険しくなる
…こ、怖いぃ…!!
「つ、敦賀さん……!何故そんなにお知りになりたいのですか?」
恐る恐る聞いてみる。
「…………先輩としては、後輩の交遊関係にも気を配らないとね。新進気鋭の女優が変な男に捕まったりしたら、事務所の為にならないからね」
「そんな……!光さんは変な男なんかじゃないですよ?いつも優しくて立派な人なんです!!」そう言った瞬間
ピキッ
-スゥ-温度が下がった。
「へぇーー…………」
ビクッ
声が一段低く響く。
「そんな風に言うって事は…君。…彼の事、好きなの?」
………ほぇ?
目が点。なんのコト?何を言ってるの?
「は!?何言ってるんですか!!私が色恋などと言うものに関わりがあるとお思いですか!?ありえません!!!」
「少なくとも、彼の方は、君に好意がある様にも見受けられるよ。もしそうだとしたら………君はどうする?」
イラッ! 何を言ってるのこの人は?
なおそんな事を言ってくる敦賀さんに苛立ちが隠せない!
「そんな訳はないと思いますけど、もしそうだとしても、私は好きでもない人と付き合ったりしません!遊び人でプレイボーイの
敦賀さんじゃないんですもの!!」
ピタッ
敦賀さんの動きが止まる。
「………何だってそう思うんだ?」
敦賀さんの顔が、痛みに耐える様に歪む。
え? なに? 何故そんな哀しそうな表情を----?
「…だ、だって……敦賀さん、言ってたじゃないですか……!
私みたいな『歩く純情さん』には何もしないって。
それって、あんなに人の心をを惑わす様な仕草で迫られたりしても、慌てたり泣いたりしない様な女性相手なら、どうにかするって事なんでしょう!?」
言いたくもない言葉がこぼれ出して止められない………!!
「私みたいに子供で……あんな言葉位で心を乱してしまう様なそんな人間じゃなく……!!」

なんでこんな事言ってしまうの……嫌だ私、きっと酷い顔している…!!
こんな顔
敦賀さんに
見られたくなんてなかった……!!
続く☆
サブタイがコミカルなのにわりとシリアス路線になってきた…?
どうか着地できますように!