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マリーゴールド(草)

子ども(明日奏)が生まれたことを機に、僕達の心情の変化みたいなものを残してあげられたらな。と思っています。

僕にとって、人々にとって、宇宙(魂)は一人に一つしかありません。ですが、人間同士集まってコミュニケーションをとる、などして疑似的に共有するような感覚を味わうことが出来ます。人間は、感情移入が出来る動物なので、その分強く一体感を得ることが出来ます。
この体験、交流が長期間得られない場合、孤独に捕らわれ、より己の宇宙を絶対的なものに感じるのだと思います。原因は人によって様々です。もともとコミュニケーションのシステムが薄い場合、感情移入の力が弱い場合、全く人に理解されない理論に達した場合、物凄く大事なものを失った場合、何をやればいいか全く分からなくなってしまった場合、など起こる原因は理解不能な点が多いです。

突然ですが、何を書いているのか訳がわからなくなってきたのでタイトルの
『全ては何のためにあるのか』
に戻ります。疑問文になっていることに意味があります。要するに僕にはある考えが生まれました。

《この世界にたった一つの宇宙を持って生まれてきた。僕の命が尽きればそのたった一つの宇宙が消えてしまう以上、何をやっても自由なのではないか?つまり、この世界の全ては己一人のためにあるんじゃないか?》
ということです。誤解を招きそうですが、僕は人や社会に迷惑をかけるようなことはしません。あくまでこの考えに至る人が他にもいるのではないか?という仮説ですね。

ですが、これを格闘ゲームに当てはめて考えた場合に、また別の考えが生まれました。次にいきます
人間はみんな死にます。今まで生まれてきて死ななかった人はいません。延命することは不可能ではないし、見た目を若返らせることもできるでしょう。でもみんな死にます。死んだらどうなるか、魂の転生、天国で幸せに暮らす、おそらくないことです。死んだら死骸になります。人間の脳は著しく発達し、言語を得て、地球上最強と言えますが、死んだら土に帰る動物であることに変わりはありません。未来、どうなるかはわかりませんが、みなさんが生きているうちは生命の楔は解けないでしょう。

死と同時に人が一人一人持っている宇宙(魂と同じですがここでは宇宙と表現します)もなくなります。僕らが持っている宇宙は、物体や言葉を通してある程度共有することは出来ますが、記憶や思考などを共有して並列化することは出来ません。僕が持っている宇宙は、僕が存在することで完成されており、僕が死骸になればなくなってしまいます。 宇宙は形として後世に残すことは出来ても、器を変えて存在するこのは出来ないのです。

誰もがうっすらとは考えると思いますが、要するに生きている間に己が己であることを全うしなければなりません。このことに気付き、強くその意識に覆われた場合、人は大きな力を発揮すると思います。それが、人類にとって有益なことであれば、楽しい未来になるでしょう。しかし、ルールに反してしまう場合は悩むことになります。己のやりたいこととこの世界とを天秤にかけて、己が勝った場合、人は『一匹の生物』になり、己の宇宙を花咲かせるのだと思います。

つまり、人類としてルールを守れなかった人間を必ずしも否定することは難しいのではないかということです。大きく全体として許されざる行為、道を外れたこと、犯罪行為など起こってはならないことですが、人間として生まれた以上、人類と相反する考えを持つ人が現れるのは仕方のないことなのかもしれません。

では、何をやってもいいのか。仕方ないのか。続きは次に書こうと思います。
この世界に生まれついて、はや34年。
これはここ最近の僕のテーマであり、永遠の疑問でもあります。

人間を2つの種類に分ける場合、あなたはどう分けるでしょうか。人様々ですが、僕は『地球人類として生きている人』と『一匹の生物として生きている人』に分けられると思います。前者は、人類が積み上げた文化、歴史、社会のルールを受け入れて生きている人です。後者は、その人類の楔を自ら解き放った人です。もちろん、後者の割合は現在とても少ないです。しかし、確実に増えていると思います。

さて、前者の説明はよいとして後者の『一匹の生物として生きている人』とは具体的にどのような人々なのか。これは、ほとんどの場合生まれもってではないでしょう。ある日、人類として生きることを放棄した人々です。社会的なルール違反と知った上で、ルールを破るような人が該当するでしょう。 窃盗、強盗、暴行、詐欺等、要するに犯罪者です。それから、自ら命を絶ってしまう人、引きこもって社会の一部として生きることを諦めてしまった人々も、これに該当します。

では、こういった人々が何故、人類として生きることを投げ捨ててしまうのか。その心の動きを、次に書きたいと思います。