CL決勝の振り返り | Tadのブログ

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ウロウロ、フラフラしている京都のAround40男(本業:診断“志”資格を持つ経営コンサルタント、副業:いろいろ)が、趣味の世界・日々思うこと・気づいたことなど、いろんなことを書いています。
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またまたサッカーの話です。



我がチェルシーFCは、FA Cupとチャンピオンズリーグの2冠を制覇して
2011-12シーズンを終えることになりました。
「終わり良ければ、全て良し」と、いうことにしておきましょう(一応ねw)。

2月くらいまで、本当にどうなることかと思ったけれど、収まってほしいところに
収まったかな、ってところです。
選手達もホッとしてるのではないかと思います。
また結構英国内ではチャンピオンズリーグの優勝は好意的に捉えられているようです。
(スパーズのファンはそうは思ってないだろうけどw)
(ヴィラファンのデーヴィッド・キャメロン英国首相も昨晩だけはチェルシーを応援してくれたらしいし、
ロンドン市長は市民代表として早いうちから、大々的サポートの声明を出してくれてた)

現地時間の20日夕方4時から、ロンドンの本拠地スタンフォード・ブリッジ・スタジアム周辺で
パレードがあるそうです。近所に住んでる人が、うらやましいなあ。
だって、ビッグイヤー(CLの優勝トロフィー)を間近で見られるんだから!
経路はスタジアム→フラム・ロード→キングス・ロード→パーソンズ・グリーンだそうな。
(全部、私がロンドンに住んでた当時、よくウロウロしていたところばかりだ。
スタジアムまで歩いて10分くらいのところにも通算で半年くらい住んでたよ)



さて、そのチャンピオンズリーグ決勝戦について、ちょっとおさらいをしたいと思います。
今後どういうチーム作りになるのか、のヒントも転がっているように思うので。

昨夜の試合、対バイエルン戦は、敵方のロベリー(ロッベン選手とリベリ選手)を
いかに押さえるか、ということがメインテーマとされていて、実際にその対策が
よく施されていたように感じられました。

ロッベンに対しては、こちらのコール&バートランドの、
リベリに対しては、こちらのボシングワ&ミケルorカルーの、
各ダブルチームでもってよくコントロールできていたと見ます。
行き場が窮屈になったロッベン&リベリは内に切れ込んで来る。
そうすると、今度は、センターバックと中盤の底で前後から挟むというスペースを消す方法。

準決勝のバルセロナ戦もそうだったのだけれど、チェルシーは守り方として、
ボールを奪うというより、スペースを消すやり方のほうがはるかに合ってる気がします。
今後もそのやり方でいいと思うけどな~。

決勝戦、主将のジョン・テリーが欠場してたけれど、代わりに出場したダヴィド・ルイスと
ケーヒルの両センターバックは、そういうやり方なら、かなりキッチリ守れると見ました。
特にケーヒルの安定感は素晴らしかった。来季以降への安心感につながります。
テリーの代わりが十分務まるはず。

中盤の左で起用されたバートランドもよく走り回っていたと思います。
ロッベンによくまとわりつけていて、大舞台で十分にプレーできていたのではないでしょうか。
来季は、守備的に試合する時の左サイドもしくは、コールを休ませる時の代わりとして
もっと起用されるべきです。あれだけできるんだから。

そして、今回のCLで換えの利かないパーツだったランパード。
無理に攻め上がらずに、ボールを落ち着けたり、守備で敵方のボールを切ったり、と
素晴らしいプレーでした。ホント凄かった。
仮に相手がボール支配に拘らないチームだったら、前へ出てミドルシュートを打てば
いいだけなので、比較的やるべきことは明確です。
しかし、彼のプレーが良ければ良いほど、彼の代わりを誰が今後やっていくのかを
考えると非常に悩ましい。
このポジションが、チェルシーの心臓部なので、やっぱりイングランドの選手がいいの
だろうけど(少なくともアイルランド共和国を含む英国圏5協会出身の選手であるべき)
なかなかそこまでの選手がいないな~。
レンタルに出されている、マケークランをちょっとずつ使うしかないか・・・。

前線は、スーパーエースのドログバが、前線からプレッシャーを掛ける
(というか、あれだけの強靭な身体を持った選手にぶつかられたら、たぶん身体痛めるよwww)
そして中盤から出てきたボールを納める、そしてシュート。
ここも昔からチェルシーのFWの選手のスタイルとしてはそんなに変わってはいないでしょう。
昔もヴィアーリやハッセルバインクあたりはそれに近い感じだったし(二人ともあまり守備しなかったけど)。

ただ、ドログバほどのドラマチックゴールは誰も真似できない(笑)。
昨夜の同点ゴールなんて、「一撃必殺」のお手本だったから!
しかも、レッドカード出されたり、PK献上したりまでして、
魅せようとするそのエンターテイナーぶりには恐れ入ります(爆笑)。
リベリの足を引っ掛けてしまってPKを取られたけど、それで負傷交代してしまい
PK戦のキッカーに結果として影響まで与えたワケだから、効果は絶大だった???

今いる他のFW選手(トーレス、ストゥーリッジ、ルカク)は全員、少しずつ違うタイプだけど、
まあ、あまり心配はないかな。みんな決定力は十分あるので。
(トーレスみたく不発が長いと困るけどwww)

逆に昨夜やバルサ戦に関して言えば、彼等は中盤はやたらと強いけど、
強力なフィニッシャーのいないチームだなと思わざるを得ません。
だってバルサなんてヘディングでゴールすることなんてあるのか?って感じだもんねwww
昨夜もゴメス、クロースなんて全然怖くない存在だった。

イングランドリーグのFW達(ファンペルシー、ジェコ、チチャリート、ニューカッスルのシセ、
アグエロ、アデバヨール、ファンデルファールト、スアレス)のほうが遥かに怖いんじゃないかな。
あれ、イングランド人がいないな。ルーニーは凄いけど、彼は1.5列目の方がいい気がする。
クラウチ、キャロル、デフォーは、みんな中途半端だし・・・。

ドログバが自分のチームにいるというのは、なんて幸運なのだろう!



どこぞのチームの連中は「アンチフットボールだ」なんてホザくのだろうけど、そんなのどうでも良し。
今後も、華麗なパスサッカーオンリーのチームなんて指向する必要ないでしょう。
相手によって自分達の姿を微調整できる「チェルシースタイル」を作ってもらえたら嬉しい。
(また、そのスタイルはイングランド・スペインの中堅以下のチームのお手本になれるとも思う)

それよりきちっと後継選手をローテーションで使っていって、実戦の中で育てて欲しいです。
それを上手くやれて長期政権を築いて来ているのが、マンチェスターUというチームです。
(マンUだって、いつもいつも華麗なパスサッカーをしてきたワケではない)

我々が目指すべきは、その領域(プレースタイルの相違はともかくとして)。
一応来季のCLも出られて首の皮一枚つながったのだから、今後の目標は
単にトロフィーの数だけではなくて、10年、20年と毎年毎年当たり前のように
国内リーグで優勝を争い(今年は脱落が早過ぎ!)、
CLで常にベスト4以上(何年かに一度は優勝も)、というチームではないでしょうか。
加えるならば、多国籍軍団でありながら、きちんとイングランド代表が先発11人のうち
4~5人くらいいるのが理想かな。

「チェルシー対マンU戦が、イングランドのナショナルダービー」
と呼ばれる日がくるといいなとマジで思うのですよ。



話があっちこっちに飛びました(決勝戦の振り返りと将来展望がゴッチャになってるw)。
でも、我がチェルシーFCにとっては、そういう示唆に富んだCL決勝だったと思うのです。
優勝の喜びはそれとして、これを契機に次のステージへ向かわねば!


というわけで、来季以降も熱烈にチェルシーFCを応援していきます。
C'mon Chelsea !!



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