歴史小説
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結束

  そこでドゥムノリスクとディウィキアクスと
 私の3者でドゥムノリスクに兄と話し合わせた。
 ディウィキアクスは兄として、弟の身を心配している
 ことを熱心に語り始めた。その話し方は本当に
 弟を思うものであり、脅すと言う感じは微塵も
 無かった。
 ディウィキアクスの話の後で、ドゥムノリスク
 に向かって私は言った。
  私は兄の気持ち故に今までの君を許す。それ故
 兄の気持ちを察してこれからの行動を謹んで欲しい
 と言った。
  ドゥムノリスクは十分に助かった理由を理解した
 ようであった。
  これは厳罰にするよりも非常に有効な結果を
 もたらした。厳罰によって必ず発生したであろう
 味方の亀裂を完全に防ぐことが出来たからである。
  これで内部の憂いがなくなり全力で敵に当たる
 ことが出来る。

心情

  ドゥムノリスクの兄のディウィキアクスは激しく
 泣きながら十分承知していると言った。
 そして自分がガリアで大きな力を持っておりかつ
 弟がまだ無力の時に十分に援助をしたにも係わらず
 力を付けると、ほとんど全てに置いて私に取って
 替わってしまった。すなわち全てを奪ってしまった。
 それ故弟が誰に罰せられても、全てのガリア人は私が
 やったと思うであろう。特に厳罰だけは絶対に
 避けて欲しい。と涙ながらに懇願してきた。
  これには私もひどく打たれてしった。彼の望みは
 本当に厳罰を避けようと言う弟思いから出ているのが
 解ったからである。
  ディウィキアクスを利用して、ドゥムノリスクを
 処罰しようとした自分が恥ずかしく思われた。

兄弟

  ただ更に慎重を期すために、ドゥムノリスクの兄の
 真意を探るべく彼との会談を持った。
 何故ならドゥムノリスクの兄はローマに人気があり、
 もし彼が快く思わないと後でローマと要らぬ軋轢に
 なると判断したのである。
  彼が喋り易くする為に彼らの部族以外の通訳と3人で
 話し合った。
  彼にドゥムノリスクについて調べたことを全て伝え、
 ドゥムノリスクを族長に預けることを伝えた。
 だがもし君が望むなら君に預けるとも伝えた。
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